別所沼だより

詩人で建築家 立原道造の夢・ヒアシンスハウスと別所沼の四季。
     

やがて

2014-05-24 | 別所沼だより

 別所沼へつづく道に タチアオイが咲きはじめた。花は、
まるで薄様を絞ったような細かな しぼ(皺)に、淡い色をかけている。 
 

 先日の雨で水量が増した。 やはり水辺は気持ちがいい。 水面に若い緑が揺らいでいる。 耳をすませば蛙の声が聞こえ、 地には、ヤゴからやがて蜻蛉へ…
羽化したばかりの蜻蛉が翅を乾かしている。 

快晴のガイド日和。 JR主催の「駅からハイキング  浦和のまち ぶらりあるき」があり、9キロの道のり。 暑い中を多くの方が来室された。
・女性は コースにヒアシンス ハウスが載っていて、久しぶりに手もとの詩集などを読み返した。楽しみだった。

・男性 市役所で「ウナギまつり」が行われ賑わっていた。 ウナギ弁当は手に入らず、沼のほとりのあの店で食べて帰ろう。 住まいは近くてもハウスの中に入るのは初めてで、ハイキングのおかげで体感できたのもうれしい。

・若いグループ。 立原のこと、建築のことを知らずに偶然入った。
詩人のことを初めて知った。 同人誌「四季」のこと、神保光太郎を慕い別所沼を選んだ。 詩的な手紙などご案内。 感動しながら聞いてくださった。 帰り際 「全集を必ず読みます。 楽しかった!」と。 ガイドも うれしいです。

・若き女性建築家。 アート空間デザインコンペ 「旅する小さな家」のチラシを見て。
ぜひ応募したい。 

 見学は切れ目なく雪崩のように続いた。 来訪52名 
一日中話し通しで声が嗄れる。 

 北側の1ヶ所から注水している。 静かな沼面のかたわらに黄菖蒲の花。
やがて満杯になる日も 遠くはない。

 

 一日のざわめきを 木洩れ日がやさしく包んだ。

 西陽にかがやくみどり…   生新な香り、 こころが落ち着く。

  

  ポプラが影をおとして 午後3時 「ワン コイン ドリーム」が始まる。
毎月 第四土曜日。 
  ここに来れば いつも誰かが詩を朗読しています。


 

 ※ アート空間デザインコンペ 「旅する小さな家」 募集

 街のなかに最小限のパーソナルスペースをつくりだす 「旅する小さな家」の提案を募集します。 魅力的な街は、個人または少人数が心地よく滞在できる小さなスペースをもっています。 それは木陰のベンチであったり、店先の小さなスペースであったりと様々ですが、「旅」する先々でそんな小さなパーソナルスペースを生み出すことのできる、 街に開かれた「小さな家」を提案してください。 (チラシより)

どなたでも応募できます。 最優秀賞となった応募作品は実際に制作され、様々な場所を旅します。 設置される最初の場所は、 ヒアシンスハウスの前庭を予定。

   詳しくは こちらへ  

 

 

 

 

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