彫像もふるえる寒さ…
朝の気温 氷点下5、6℃ 日中でも5℃くらいだ
途中 美術館の池に厚い氷が張っていた
木立はすっかり葉を落とし とおく青空が透けている
噴きあげは 白鳥が羽ばたくよう
基に しぶきが凍っている
「ヒアシンスハウスの写真が載っています」
奈良から送ってくださった朝日の夕刊(2012.1月6日)です。
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流れは絶えず 方丈記800年 (下)
足るを知る 暮らしの先人 久保智祥
「方丈記」 が問いかけているのは、人の生き方だけではない。 冒頭部分。 絶えない河の流れと浮かんでは消える水泡を例示した後、こう続く。
人と栖(スミカ)とまたかくのごとし …
広さは3メートル四方、わずか5畳余。 その極小空間に、 阿弥陀如来と普賢菩薩の絵像や法華経…… 歌書や楽譜、 琴と琵琶など 最低限のものだけ置いて…
一見不便な暮らしに、 実は喜びがある。 屋根を打つ雨音や鳥のさえずり 虫の鳴き声も間近に聞こえ 自然との融合感がぜいたくに思える。
「小さな家」に魅せられた人物はほかにもいる…
建築家のル・コルビュジエ 南仏の海辺の小屋。 アメリカの作家 ヘンリー・デビッド・ソローは 小屋暮らしを「森の生活」に記す… 詩人 高村光太郎は 花巻の炭焼き小屋に起居し
詩人で建築を学んだ立原道造は
「ヒアシンスハウス」と名づけた理想の小屋をスケッチした。
先人たちは小さな家に幸福を重ねていたようだ… (久保智祥)