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85. 星座 (アル・ブルージュ)【2】

2008年02月18日 | ジュズ・アンマ解説
 彼ら以外の多くの信者も、暴力、空腹、のどの渇きなどで苦しめられました。災難の激しさのあまり、座る状態を保つことが出来なくなった人がいるほどでした。

 熱い気候の中、「星座章」は下りました。それは信者たちを慰め、彼らに降りかかった災難を和らげました。そして彼らの信仰を心に定着させ、迫害に耐えるように呼びかけました。危害を加えている不信仰者たちには来世に罰があるだろうと警告しました。

 アッラーは、天とそこにある諸星にかけて誓いを立てることで、この章を始めます。「諸星座のある天において」人々の視線を創造主の偉大さと、限りのない主のお力の証拠であるその美しさを持つ天に向けさせます。これらの諸星を創造できる存在は、反逆者たちに復讐することが出来るのです。

 同じく最後の審判の日でもアッラーは誓いを立てています:「約束された(審判の)日において」かれはこの日、人々の行いを清算します。約束された日と名付けられたのは、アッラーがこの日がやってくることに疑いなどないと約束したことにちなんでいます。  また、審判の日に創造物が証言する事柄や、その日に起こる恐ろしいこと、厳しいことでもアッラーは誓いを立てています:「立証する者と,立証されるものとにおいて」立証するものは金曜日で、立証されるものはアラファの日であるという説や、立証する者は、ムハンマド(平安と祝福がありますように)であり、彼はその日自分の共同体(ウンマ)に立証する、という説があります。

 アッラーはこれらすべてにおいて、背教を嫌がる人々を始末するために杭を掘り、そこで人々を燃やした杭の人々に呪いがあることを強調し、誓いを立てています。彼らは火の回りに腰掛けて信者たちを眺めていましたが、彼らの嫌がらせはとても厳しいものでした。アッラーはこのことについて:「坑の住人は滅ぼされ,火には薪が接ぎ足される。見よ。かれらはその傍に座り,信者に対してかれらが行ったこと(の凡て)に就いて,立証される。」と、おっしゃっています。

 アッラーは、信者たち向けられたこの迫害を否定し、これを犯した者についておっしゃっています:「坑の住人は滅ぼされ」、つまり一番厳しい呪いをかけられた、という意味です。呪いとは、イブリースに起きたのと同様に、アッラーの慈悲から永遠に離されることを意味します。この呪いは、信者を、ただその人の信仰を原因にして迫害し、危害を加える者すべてに適用します。

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