イスラーム勉強会ブログ

主に勉強会で扱った内容をアップしています。

ムスリムっこ特派員大募集!

2015年11月24日 | その他
アッサラームアライクム ワラハマトゥッラーヒ ワーバラカートゥフ

ムスリム・ムスリマ各位様

[Huda☆子ども向けイスラーム情報ジャーナル]からのお知らせです。

ご好評頂いております「お便りコーナー」にて、テーマに沿った取材を投稿する“ムスリムっこ特派員”を募集しています。

来年1月発行予定のHuda第3号では「クルアーンの勉強」がテーマです。

クルアーンの暗誦やタジュウィードの学習など、子供たちのクルアーン読誦のための学習情報をシェアすることで、子供たちの学習に対するモチベーションを高めることを目的としています。

お子様向けの募集広告は下記のURLよりHudaのサイトをご参照ください。

http://bit.ly/1MMkhyQ

皆さんのご応募をお待ちしております。

ワアライクムッサラーム ワラハマトゥッラーヒ ワーバラカートゥフ

Huda作成有志の会

イード・ムバーラク☆ラマダーン月が明けました☆

2015年07月18日 | その他
同胞の兄弟姉妹のみなさんへ
アッサラームアライクム!
イードおめでとうございます!
今年のラマダーンはいかがでしたか?頑張れましたか?
先輩からいただいたありがたいメッセージを今年も皆さんにも。:
イードに、自分が持っている中で最も良い服を着る(女性は他の男性に見せてはいけませんが)のはスンナです。ですが、イードは、新しい服を着た人の為のものというわけではなく、アッラーのご命令に従うことが増える人の為のものだ、と言われます。また、アッラーのご命令に逆らうことがなかった日は、すべてイードだとも言われます。自分がなぜイードを喜んだのか、考えてみましょう。
 
もう断食をしなくても済むからでしょうか?それとも、至高なるアッラーのためにたくさんの崇拝行為ができたからでしょうか?それとも、至高なるアッラーに、無事に、崇拝行為を完遂させていただいた感謝からでしょうか?それとも、イードを迎えるまで、生かせて頂いたからでしょうか?それとも、至高なるアッラーが、ラマダーン中に、地獄の日から救ってくださる大勢の人の中に,入れていただいたと思えるからでしょうか?
 
至高なるアッラーに、ラマダーン中の、自分の崇拝行為が受け入れられた証拠は、ラマダーンの前と後で、自分がよい方に変わることだと言われます。今からの自分を観察してみましょう。ラマダーン中に始めたことを一つでも継続してみましょう。シャウワールのスンナの断食も忘れずに!

【イスラームにおける家族の幸せ】

2012年07月07日 | その他
アッサラームアライクム

去る6月30日(土)に岐阜モスクでお話させていただいた内容の纏めをこちらでご紹介します。

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【イスラームにおける家族の幸せ】

-幸福についての前置きと、幸福の希求が奨励されていることについて:
 幸せ・幸福というものを人類は昔から探しつづけているが、それは一体どこにあるのか?
 実はほとんどの人たちが、それを違う場所から探しているのだが、例えてみれば、それは真珠を砂漠で探すようなもの。
 各時代に、人間はありとあらゆる物質的・感覚的快楽を試したけれども、幸福を見つけ出せなかった。
 ぜいたくな生活、豊かな財産、高い地位を得ても、幸せはなかった。
 なぜだろうか?
 なぜなら、幸せとは、人間の奥底から湧き出るものだから。それは抽象的な存在で、量れるものではないし、お金で買えるものでもない。
 それは、自我の清らかさ、心の平安、良心の安楽、心の落ち着きである。
 たとえ話:ある男が怒って妻に言った:不幸にしてやるぞ。妻は落ち着いて答えた:あなたには私を幸せに出来ないように、私を不幸にも出来ないわよ。
 夫:どういうことだ?
 自信に満ちた妻:幸福がお金にあるのならあなたはそれを私にくれなくすれば良いし、アクセサリーにあるのならそれを私に与えなければいい話。だけどね、幸福は私もあなたもそして誰もが所有していないものの中にあるのよ!
 驚いて夫は言った:それは、何?
 確信に満ちた妻は言った:本当に私は自分の幸せを信仰の中に見い出すの。私の信仰は心の中にあるわ。私の心を所有できるのは主以外誰もいないわ。
 不当にも投獄されてしまったかつての大学者が次のように言っていたことにも似ている:敵たちは私に何をしたいのか。私は心の中にある楽園にいるというのに。この楽園は私がどこに行こうとも、常に私と一緒だ。
 以上からも、幸福は、信仰のみから得られることが分かる。

-イスラームは人類の幸福実現のために到来し、幸福を保障する生活を人類のために秩序立てた。その一つが、家庭の幸福。
 私たちの教え(イスラーム)は、信徒に幸福を保証し、悲しんではいけないとしている:【それで気力を失ったり,また絶望してはならない。あなたがたが信者ならば,必ず勝利を得るのである。】(3/139)
また預言者ムハンマド(平安と祝福あれ)の祈りの言葉も以下のようであった:《アッラーよ、私は心配事と悲しみからあなたの御加護を求めます》
 そのため、イスラームは人類の幸福と、人類から悪と害を払拭するために到来したのである。人生の各分野における幸福を指すが、その一つが家庭の幸福である。イスラームは家庭を幸福の柱で構成しているが、それは親愛と慈悲と静けさである。親愛と静けさと慈悲の掛け合いなしに幸福の実現はないということ。アッラーの仰せのとおりである:[またかれがあなたがた自身から,あなたがたのために配偶を創られたのは,かれの印の一つである。あなたがたはかの女らによって安らぎを得るよう(取り計らわれ),あなたがたの間に愛と情けの念を植え付けられる。本当にその中には,考え深い者への印がある。](30/21)
 家庭は社会の核であることから、家庭が健全であれば健全な社会を構成するレンガとなるし、腐敗すれば社会を崩壊するシャベルになるのである。

-イスラームが家庭を重視している証拠:
 1)結婚の基礎を宗教と道徳としている点。
   信心深い女性との結婚を勧めたり、信心深い男性が求婚してきたときには娘を結婚させるよう勧めるハディースの存在。
 2)良心的に接するよう命じている点。
   クルアーンの中で、アッラーが妻に優しく接するよう命じているアーヤ。
   言動共に。優しい言葉、害からの保護、至善、良心的な付き合い、些細なことは見逃す等。
   実は以上のことを私たちは失ってしまっている。優しく甘い言葉が残す良い影響の大きさは計り知れないし、笑顔も然り。   
 3)不正を禁じている点(夫が妻や子供に不当に接すること、妻が夫に不当に接すること、子供が両親に不当に接すること)。
   家族間では良心的に接し合うように命ぜられているので、家族に対する不正はより一層禁じられる。
   また親族から受ける不正行為は、鋭い剣よりも心に深く傷を残すもの。
   その一つが、子にたいして不平等に接すること。ある教友が娘に自分が所有していた男奴隷を贈ったとアッラーの使徒(平安と祝福あれ)に知らせたところ、子供らに平等に接しなさいと言われたという話。
 4)両親の立場を第一とし、両親に対する孝行を彼らに最もふさわしい権利とした点。
   親孝行については多々クルアーンやハディースに登場する。実際には欠如している問題である。アッラーに捧げる崇拝行為の次にアッラーに求められた行為が親孝行。
   【アッラーに仕えなさい。何ものをもかれに併置してはならない。父母に懇切を尽くし…】(4/36)
 5)良質で健全な教育を施すよう命じている点。
   その教育が意味するところは次のアーヤ:【あなたがた信仰する者よ,人間と石を燃料とする火獄からあなたがた自身とあなたがたの家族を守れ。】(66/6)
   アリーによるアーヤの解説:自分らと家族に善きことを教え、マナーを施すこと。

-家庭崩壊の重要な原因:
  つまり家族の絆が解け、家族の間から親愛がなくなること。そのため家庭には本来持っている子供への指導する機能がない。
  家が単なる衣食住だけの場所になってしまっている。
  この事態は疑いなく危険であり、家庭が本来あるべき姿を取り戻すための適切な解決策を講じなければならない。
  その前に家庭崩壊の原因を知っておく必要がある:

 1)夫婦生活においてアッラーの命令を遵守していない。
   ムスリムは主が定め給うた道しるべに基づいて人生を送る必要がある:【言ってやるがいい。「あなたがたがもしアッラ ーを敬愛するならば,わたしに従え。そうすればアッラーもあなたがたを愛でられ,あなたがたの罪を赦される。】(3/31)
そして最も注視すべきアッラーの命令は礼拝。そのため、アッラーは家族に礼拝させるように、クルアーンの中で仰せである:【 またあなたの家族に礼拝を命じ,そして(あなたも),それを耐えなさい。】(20/132)
   またアッラーはイスマーイールを褒め給うている:【かれはいつもその一族に,礼拝と喜捨を命令し,主の愛される一人であった。】(19/55)
   昔の人たちは礼拝に専念していたが、今の私たちは?食べたか飲んだか勉強したかが一番の心配ごとになっていないか?
   家族を火獄から守ることは、主の諸命令を自分自身と自分の影響下にある人間に守らせることでしか実現しない。
   アル=ガザーリー先生が夫の礼儀として:妻を火獄から守ることとして、スンナ信仰箇条を妻に教え、全ての新設の考えを彼女の心から払拭し、宗教上のことで妥協したら大変なことになると脅し、月経と不整出血の決まりごとを教えることだと言った。
   子供たちに対しても同様。彼らの現世的な活動を監督するように、来世的な活動も確認するべき。

 2)子供を健全に育てていない。
   教育を重要視せずに手を抜く人がいるが、それは間違い。教育は義務であり、手を抜けば清算を受けることになる。
   また、善良な教育とは子供に礼拝させることだけだと思っている人もいるが、違う側面における教育も必要。
   
 3)家庭内における不正の存在。
   両親がアッラーの命令を守っていれば、家庭内から不正は消える。
   罪と背信行為は自分と家族に不運を齎すことを知るべき。
   先人は言っている:私が罪を犯すとその結果を私は妻と家畜の性格に見い出す。
   罪が行われた結果、家庭が崩壊している事実。悔悟し、間違いを見たら、正さなければならない。
   両親には家庭内において権力があるので、間違いを見い出したら、自らの手で修正しなければならない。
   
 4)厳しすぎるしつけ。
   基本は優しく、柔らかい接し方。必要な時に厳しくするのは構わない。
   常に厳しくあると、どんなに近い間柄でも人が離れていってしまう。
   厳しさとは、暴力だけを指すのではなく、言葉も含む。侮辱、怒鳴りつけるなど。
   子供はそれで自信を失くしてしまう。そしてあらゆる悪魔に誘惑されやすくなってしまう。
   
 5)過保護
   自分が正しいと思い込んでいるので仕えられるだけの生活をする。

 6)疑いに基づいた人間関係。
   夫婦間に疑念が現われると関係が崩れる。
   イスラームの教えはこのような狂風から守る城壁をつくるためにある。アッラーの使徒(平安と祝福あれ)は疑いを持とうとすることや人を疑うことを禁じた。
   ハディース:長い間家を留守にした者は、帰宅時にドアを叩くこと→家族を驚かせないため。
   子供らも、親に疑われてしまうようなことから離れ、信頼されるよう努めること。
   

-幸福な家庭への道:
  上記の、家庭崩壊の原因を避けるとともに、次の点にも留意する。
 1)模範と訓戒による教育を心がけること。
   教育において、善き模範は最も強い影響を与える方法。教育者が誠実で信頼出来る貞節な人間であれば、子供も誠実と信頼と貞操に基づいて成長する。
   喫煙する父がどんなに子供に禁煙を呼びかけても辞めないのと同じ。辞めさせたいなら、自分がまず辞めるべき。
   まずは教育者の状態を改善すべき。次に、自分の子供に善き模範となるよう努める。子に欠陥があれば、訓戒し、指導すること。
   訓戒は教育者がすべき重要な教育方法の一つ。クルアーンに訓戒は何度も登場し、ルクマーンは実際に息子に訓戒した。
   訓戒とは:進言し、結末を思い起こさせること。

 2)宗教上禁止されるものの代替を準備すること。
   例:子が悪い子と付き合っていた場合、父親は良い子と付き合えるように促す。
   音楽をクルアーンに替える。

 3)親愛溢れる家庭の雰囲気を作り出すこと。
   家に帰ると元気をなくし、落ち込みだし、兄弟姉妹に大声を出すのに、家の外に出ると刑務所から出たかのように爽快としている子供たちがいるのか?
   →このような子たちは、親愛と楽しさに満ちた家庭の雰囲気を失くしているに違いない。
   
 4)暴力と疑惑から離れた、明白で落ち着いた会話が出来る場を作り出すこと。
   親と子の間に信頼関係と敬愛の気持ちがなければ実現しない。
   夫婦が明白に話ある関係を持てたなら、大きな勝利を得たも同然。
   はっきりと自白することで、子が何を求めているかを知ることが出来、一緒になって解決策を考えることが出来る。
   侮辱と罵倒という父親のイメージで以上を行うことは不可能。