退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

見立てと仕立て

2008-10-30 01:57:51 | Weblog
晴れ。秋風の冷たさが身に沁みる。

見田宗介「現代日本の感覚と思想」を読む。

「第一部 現代日本の感覚変容―夢の時代と虚構の時代」が面白い。

1945年から1960年までが「『理想』の時代」で
1960年から1975年までが「『夢』の時代」、
1970年から1985年までが「『虚構』の時代」という見立て。

短くまとめてある割りにインパクトがあるように見えるのは
「証拠」としての「サブカルチャー」の使い方が印象的だからか。

「第二部 現代日本の思想の全景―夢よりも深い覚醒へ」は
「論壇時評」だと思えばよく、こちらも「行き届いた感じ」がする。

ビリー・ワイルダー「地獄の英雄」をようやく観る。

さまざまなスキャンダルでNYの新聞社を追われたやり手の記者カーク・ダグラスは
アルバカーキの小さな新聞社で記者になる。

スクープをものにしてNYへの返り咲きを狙うこと1年、
偶然出会った落盤事故を仕切って一大スクープに仕立てあげるのだが、という話。

「新聞記者」のいかがわしさを存分に描いた作品。
現代の目からするとかえって「勧善懲悪」な話にも思えるのだけれど。

カーク・ダグラスの「ゴロツキぶり」を楽しもう。
「マスコミと大衆の臆面のなさ」は今も変わらずということで。
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