退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「遅れて来たドイツ・ルネッサンスの画家たちとまあ好ましいロシアの災害映画」について

2021-01-29 02:42:21 | Weblog
晴れ。おだやか。

新藤淳・岩谷秋美「ドイツ・ルネサンスの挑戦 デューラーとクラーナハ」を見て読む。

仕方ないのでタイトル通りに「クラーナハ」と書いたが以降は「クラナッハ」で。
彼が宗教改革のルターと親しかったのを初めて知る。

当時は絵が「プロパガンダ」になることも。
デューラーがイタリアから得たものと自分を混ぜて表現したことを覚えておこう。

アルトドルファーが初めて「風景画」を描いたことも同様に。
クラナッハの「ユディット」と「サロメ」の意味の違いにふむふむ。

こういう絵を観ていると気持ちが和む次第。
地元の美術館での横尾忠則展にもそのうち出かけるつもり。

ニコライ・レベデフ「フライト・クルー」(’16)を観る。

前半の緩さと引き換えの中盤以降の盛り上がりがなかなか。
火山島での災害と迫り来る溶岩の迫力が素敵。

ワイヤーでつないだカゴを使って二機の飛行機の間で乗客を移動させるという設定がうまい。
現実にそれは不可能だろうけれどそれはどうでもよろしい。

正直キャストにあまり魅力は感じられないが「パニックもの」としてまずまず。
「恋人や親子の愛情ぶり」より災害そのものをどう描くかがこの種の作品の肝心なところ。

前半を削って30分ほど短くしたらもっといい作品になっただろうに。
とりわけ主人公たちのケンカやベッドシーンは余計。

製作にニキータ・ミハルコフの名前があるのに気付く。
「機械じかけのピアノのための未完成の戯曲」(’77)が懐かしい。

そう言えば「光と影のバラード」(’74)や「愛の奴隷」(’76)も観たはず。
それ以降の作品にはご縁がないままで。

昨日今日とロシア映画を観ているのはアマゾン・プライムのリストのせい。
すでに観たもの以外のアメリカ映画に楽しそうな作品が見当たらない結果。
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