ぽちのいない朝

ぽちのいない夜

19年ぶりに寝相を気にすることなく無造作に布団に入る

それでも、気が付けば体は縮こまり

そしていつも通り夜中に３度目を覚ましては　

あの子がいないのを痛感する


ぽちのいない朝

起き出てみると布団がやけに広く大きい

そして空っぽ

いつも通りに過ごしていても、時間が10分ほど余る

そして身支度を整え店に向かうと、

「ああ、確かに昨日はここをポチと一緒に歩いてた。」

と、そう思い急に空っぽの気持ちになる



ぽちのいない朝は、空っぽの朝だ