猫はやる気がない

昨日は休日でしたが、朝から回らねばならないところがいくつかあり、
バイクで済まそうと思っていたら、予想外に早く降り出してしまった雨。
そこで仕方なく自転車と徒歩で用事を済ませたのです。
そうなるとバイクでちょいと遊ぼうと思っていたこともできなくなったので、
中途半端に時間が空いてしまい、ならばとその間散髪に行ったのです。

その後帰宅し、ボン(猫）としばらく遊んでいたのですが、
なんだか、やけに私の体に登りたがる。
仕方がないので、やりたいままに任せると、
「クンクンクン…」
執拗に私の頭のにおいをかいで、そして…
「ざりざりざり（ぺろぺろぺろ）」
と、急に頭を舐めだしたかと思うと、今度はいきなり、

「ガブリ！」
「痛ぁ～！」

いきなり頭骨にかぶりつくではないですか！
ほんま、いきなりなにするねんお前は！

でその後も何度も同じことをしたがるのですが、
私はそこまで心が広くないのでボンを振りほどいて無視！

ですが、


ヒタヒタヒタ…


「においを嗅がせるニャ～！」


「クンクンクン…」


「もっと上ニャ！」

と、相変わらずあきらめず頭骨を狙う！
いったいなんだというんだ？！

で、思い当たったのは先ほどの散髪。
整髪料こそつけていないけれど、
恐らくはいつもと違うシャンプーや、他人の手のにおいがそこにある。
だから、嗅ぎ慣れない匂いが私の頭からするのが気になって仕方なかったのではないかな？
だって、猫って思っている以上に鼻がいいから。

意外な気がしますが、実は猫は犬より嗅覚が優れているのだとか。
でも、犬のように「警察犬」などのように嗅覚を利用した活躍をあまりしないので、
そういう印象があまりないですよね。
で、なぜそういう活躍の場がないのかといいますと、それはひとえに…

あいつら(猫)にやる気がないから！

先ほどのボンのように気になる臭いにはしつこいくらいに執着するけれど、
それも、興味がなくなれば無関心！
だからわんこたちのように、頑張って一つのにおいを探すやる気も根気もないのです。

う～ん、もったいないような気もするけれど、まあ、そういうもんか～。

さて、そういったわけで、うちのぼんぼんのボンも、やがて私の頭のにおいに興味をなくし、
いつも通り駆け巡る青春の大運動会を経てかくれんぼで姿を消しました。

で、こんどはこちらがいい加減飽きてきたので捕まえようとしたものの、
どこを探せど姿が見えない。
あれれれ？？

そこで、しばらくじっとして聞き耳を立てていると、ゴソゴソゴソと聞きなれない物音が。
そこで、その音のする方向をよく見てみると…

いた～！

なんと、メッサーの中にいるではないですか。
どうも、窓のわずかな隙間から中に入り込んだはいいけれど出れなくなって焦っていた様子。
そこで、窓を開け、手を差し伸べてみたのですが、
「え？ボンは別に出たくないニャよ？」
と、平気そうな顔をして、まったくこちらに寄ってこない。
おまけに、急にお座りをして毛づくろいをしはじめたりとやたら余裕ぶる！
つい先ほどは、出られなくなって大慌てしていたのが丸見えやったのに…。
出れるとわかったとたん、もう出る気をなくしたのか？

本当にもう、なんというか、やる気のない生き物だな～。