私のイメージはこんな感じ
ナルニア国物語第1章/「ライオンと魔女」をみてきました。小学生の頃、夢中になって読んだ本でした。今でも学校図書館などには必ずあるんじゃないかな。今までは「ハリポタ」や「指輪」のように派手に扱われていなかったので目立たなかったけれど。
女の子が古い洋服ダンスの中に入ると、その奥に雪に閉ざされた不思議な世界、ナルニア国が・・というところが本当にわくわくします。小さい頃、うちのタンスじゃそんなことはないとわかっていても、何度かトライした記憶があります。
映画は、素晴らしかったです。雪に閉ざされた白い森も、その中に何故かぽつんと立っている街燈も、はるか昔のイメージのままでした。今ではカラーの挿絵がはいっているものも出ているようですが、私が学校からかりて読んだ頃は線画のような小さな挿絵だけだったので、ほとんど頭の中で想像をふくらませるしかなかったのですが、それがこうやって映像化されたときにぴたりとはまるというのは驚きです。ただ、戦いの部分はあんまり憶えていないな魔女とライオンの対決も、生々しいところよりも、ライオンがキリストのようだと感じたことがずっと残っていました。そして魔女にさからうと石にされてしまう、というところが怖かった
王ライオン・アスランの声は、スター・ウォーズやレ・ミゼに出演したリーアム・ニースンでした。重厚な声がぴったり。狐はなんと英国きっての美形(だと、私は思う)ルパート・エヴェレット。お願い、狐にされてる王子ってことにして、次回作で出演してくだされ!白い魔女は、終わるまでずーーーっと。「エリザベス」や「ロード・オブ・ザ・リング」に出ていたケイト・ブランシェットだと思い込んでました。そっくりじゃないですか?でも、キアヌ・リーブス主演「コンスタンティン」で大天使ガブリエルを演じた女優さんと聞いて、あーそっかーと思ったのでした。この人強い目力も腕力も。戦闘シーンでも全然ブレない。すごいです。
聞くところによると、この作品は何度か映画化の話があったものの、壮大すぎて見送られてきたそうです。現代アメリカ舞台で、有名俳優使わないと無理とか。でも、超有名組は声の出演だけ、舞台は原作どおりのイギリスの片田舎で、これだけ素敵な作品になったのは、やはり物語の力だと思います。ロード・オブ・・やハリポタは、ちょっと食傷気味ですが、この作品は続編がでても全部観るように思います。子役の4人もとてもいい。おいしいお菓子に心が揺れて悪にはまりそうになる次男エドは、先日訃報のあったジャック・ワイルドを彷彿とさせました。目が、素晴らしい。長女と長男、次女と次男が似ているのもなんかリアル。
終わって劇場を出るとき、後ろの老婦人2人組が、「だから、兄弟は仲良くしてなくっちゃいけないっていうことよね。」「兄弟も4人いると、一人くらいはああいう変な子が出ちゃうのよねー」と、しみじみ話しているのが聞こえちゃいました。みなそれぞれに、それぞれな感じ方があっていいのだろう。みんな違ってみんないい。
私も以前、「異国の丘」を観に言った時、向かいのライオンキングとの客層の違いにびびったことありましたよーライオンキングは子どもの時に観たかったかも。
自由劇場、素敵ですよね。こけら落としのオンディーヌ(野村さんが水の精で石丸さんがハンスでした。きれいでしたー)と「思い出を売る男」を観にいきました。どちらもマチネでしたが、浅利慶太さんは、「ぜひ夕暮れのこの劇場の美しさを堪能してください。」と、おっしゃっていました。ソワレはなかなか行けないけれど、いつか実現させたいです
そうこう慣れかけた頃、朝子(野村玲子)が着物姿で現れた時のオーラはすごい!「皆様ようこそ・・・」の一言で、主役はこの人しかいないと思わせるなりきり方。しかも美しい。一幕目は息子に再会し、母だと告げるまでの、朝子の本ではつかめない、表情やこころの動きが見ていて汲み取れる。ここで会場からかなりのすすり泣き(私もでした)
二幕目はやはり影山伯爵(日下武史)、冷静で政治しか興味がない伯爵が、嫉妬を一瞬にして表し、妻に対しての執着とまっすぐではない愛情表現をさすがベテランですね。憎いほどうまい!です。
四季のストレートな音楽もない、舞台も変わらない(1,2では変わりますが)のは始めてみました。キャストも良かったのですが、三島文学の言葉の独自性や作品の良さもあったり、ピンと背筋を伸ばしての演技やキャストさんたちの上手さで引き込まれ、かなりの涙状態でした。いや~よかった!よかった!
完全なこてこての要するに恋愛ものですが、キュンとなりました。愛することは難しい。
ナルニア見たくなりました。本当に映像の最新技術のおかげですね。私は最近、映画化の話を聞き読みました。