親友チェシャ猫さんとご一緒に東京芸術劇場へ。「妊娠させて!」というタイトル、このチケットを窓口で買う人は勇気がいったでしょうねえ。。。
チケットが3枚あったので、急遽次女も誘ったのですが、きわどい単語がとびかって、親としてはちょっと微妙・・・
不妊治療と体外受精がテーマのミュージカル。バルジャン今井清隆さんやマルシア、カラコス博士の福井貴一さん、エポニーヌのANZAさん、鈴木ほのかさん、西村直人さんなど、歌える役者さんがそろっているのに、なんでこのストーリーなんだろうと、ちょっと考えてしまいました。
ムッシュ今井の圧倒的な歌声、マルシアさんの満たされない想いを歌い上げる声も素敵なのですが、な~んかな・・・
やはり、このテーマをミュージカルにしたところがそもそも難ありという感じがします。かくいう私も大恋愛()の末に結婚したものの、なかなか子供ができなくてリプロダクション外来、つまり不妊外来に通ったことがあるのです。そこは、やはり子どもを作るためならムードもロマンもへったくれもない治療の世界。耐え切れずに通うのをやめて、冷え性の漢方薬を飲み始めたらポン!とできたんですねえ。。あれはいったいなんだったんだろ。あのまま排卵誘発剤とかを飲み続けていたら、この作品のマルシア姐さんのように5つ子ちゃんとかだったかも・・そういえば昔、山下家の5つ子ちゃんとかいたけれど、進学や受験なんかも同時で大変だったでしょうねえ。。もう結婚もされたのかなあ。
と、いうわけでその件について本当に悩んでいる人たちが見たら、きっと不愉快になっちゃう作品だったのではないかと思います。ミュージカルコメディーじゃなくて、ストレートプレイでまじめに取り組んだりしたほうが生きたかもしれませんね。なんか、茶化しただけで未消化のまま終わった感じです。キャストがいいだけにとても残念。
わたしなりの感想を…
さすが歌は聞きごたえありました
内容は…う~んなんか消化不良というか、コメディーとして素直に笑えない
不妊治療経験のある知人も多いし、我が家には可愛い障害児がいるしね医学の進歩で技術は神の領域にまで達しつつあるけど、人間としてどこまで命の選択が許されるのかってことは笑って語る問題じゃないでしょ
テーマが大きすぎ&広すぎてな~んか中途半端
重いテーマを軽いミュージカルにしてわかりやすくした意図は理解できますが、pippiさんの言う通りミュージカルにするにはちょっと…の内容だと思いました
とりあえず、おにぎりがおいしかった