久しぶりの朝日名人会。ここのホール大好き。
扇辰・喬太郎・権太楼と、私の大好きな師匠がそろい踏みとあっては、行かないわけにはまいりません
扇辰師匠の「匙加減」芸者さんからお奉行様まで、くるくるとかわるキャラがどれも凄くてやっぱり師匠!
そして、喬太郎師匠の落語協会100周年のくだりを経て語られた「やとわれ幽霊」でまさか泣かされるとは。廃校となる母校に忍び込んだ定年直前のおじさんたちが「幽霊」に見せられる恩師たちの素顔。それでも懐かしさ満点の母校の描写や先生たちの思いなどに、自分の母校や今は亡き恩師の言葉を重ねてしまい、気がついたら涙が卒業式の時、大泣きしたっけなあ。。
「もうすぐ死ぬという人にだって明日という未来がある。振り返ってばかりじゃなくて前をみて進まなきゃ」という幽霊(学校の生霊?)の言葉になんだか背中を押されました。卒業シーズンにぴったりかも。喬太郎師匠Good job!
幕間に三味線で「なごり雪」が流れたのも粋な演出でした。
トリの権太楼師匠は「鰍沢」。前回見に行った紀尾井町ホールでも同じ演目でしたが、やはりぐっと惹きこまれました。名演は何度聴いても迫力があります。