pippiのおもちゃ箱

舞台大好き、落語大好き、映画大好き、小説大好き、猫大好き!なpippiのつれづれ日記です。

十二夜@日生劇場1階F列下手

2015-03-14 22:08:06 | シェイクスピア

作:ウィリアム・シェイクスピア
翻訳:松岡和子
演出:ジョン・ケアード

キャスト:
音月桂/小西遼生/中嶋朋子/橋本さとし
青山達三/石川禅/壤晴彦/成河/西牟田恵/宮川浩/山口馬木也
生島翔/内田紳一郎/折井理子 /キムスンラ/河野しずか/佐々木誠二/扇田森也/平野潤也/真瀬はるか

あらすじ:
双子の兄妹セバスチャンとヴァイオラ(音月桂・二役)の乗る船が、見知らぬ土地イリリアの沖で遭難した。岸にたどり着いたものの、兄は溺れたと信じて絶望するヴァイオラは、護身のために兄の服に身を包んでシザーリオと名乗り、オーシーノ公爵(小西遼生)に仕えることにする。

そのオーシーノが恋をしているのは、父と兄の喪に服している伯爵家の若きオリヴィア(中嶋朋子)。彼を拒み続けるオリヴィアに想いを伝えてもらおうと、 オーシーノはシザーリオを使いにやる。オーシーノに恋心を抱くヴァイオラは切ない気持ちを抱えオリヴィアの元へ向かうが―。

オリヴィアはシザーリオを本当の男性だと信じて恋に落ちてしまう。一方で、ヴァイオラの双子の兄セバスチャンが現れる。
奇跡的に助かった彼は妹と同様にイリリアの街に着き、そこで偶然にもオリヴィアと出会い……。

そしてオリヴィアに密かに恋する執事マルヴォーリオ(橋本さとし)に仕掛けられた悪戯が、物語をさらなる狂騒へと駆り立ててゆく。(公式HPより)

十二夜は、2011年の串田版が大好きすぎて封印しようかなと思いましたが、あのジョン・ケアード氏の演出だし、素敵な日生劇場だし・・・ということで、友人を誘って行って来ました。
串田版に出ていた内田紳一郎さんが、今回も牧師役でご出演です。生島ヒロシさんのご子息、生島翔さんもご出演。最近2世多いですね。
客席が暗くなる前から、舞台に楽士とオーシーノ公爵が静かに登場。ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ。弦楽器の三重奏が始まります。目を閉じ、静かに音楽に浸る公爵。久しぶりの小西遼生くんだ神経質そうな、憂鬱な表情は片思いのヴァイオラへの恋わずらい。つくづく私はこういう切れ長で線の細い殿方が好みなんだなあとうっとり。
 
ですがですが、今回のこの舞台をぐいぐいひっぱるのは、男前の音月さんでも、公爵でもなく、道化のフェステ、成河さん串田版では、あの笹野高史さんのやった役。この方がもう、自由自在!ギターをかきならして歌う歌う、飛び跳ねる、側転する、語る語る!ミュージカルも十分にいけると思える伸びのある美声、鋭い台詞に圧倒されっぱなしでした。すごい。この人の舞台をもっともっと観たい!「アドルフに告ぐ」でも大きな役を得ていますね。神奈川まで行っちゃおうかな。
 
この作品はオーシーノ侯爵→オリヴィア→シザーリオ→オーシーノ公爵という、複雑な片思いの循環が主軸になっていろんな思惑や悪ふざけや悪戯が仕掛けられて楽しい展開になっています。最後は八方丸く収まってちゃんちゃん。。あ、さとしさんのマルヴォーリオだけはあんまり救われませんがさとしマルヴォーリオ、真面目な執事ですが、おちゃめで気の毒で、面白さ全開。はまり役。さとしさんのいいところがいっぱい見られます「熊いじめ」がキーワードです。イギリス人も結構残酷あ、舞台はイリリアでしたね。

山口馬木也さんのアントーニオは、さすが剣客商売でならした方だけあって、鮮やかな剣さばきでしたテレビドラマの印象が強いですが、蜘蛛女のキスなどにもご出演でしたね。舞台映えのする役者さんだなあと、ほれぼれしました。

一番興味津々だった、最後の兄セバスチャンとシザーリーオに変装中の妹ヴァイオラ対面場面。串田版では、松さんの渾身の演じ分け1本で表現していましたが、今回は基本的には音月さんが2.5役(ヴァイオラ/シザーリオ、セヴァスチャン)ですが、サッシュベルトの色に秘密を持たせてこの複雑場面を鮮やかに展開させてお見事です
 
音楽劇と銘打っているだけある、素敵なエンディングに大満足でした。やっぱり、これだけ歌えるキャスト(石川禅さん、宮川浩さん、小西遼生さんの3マリウス出身者、橋本さとしさんもあ、東宝ミュージカルアカデミーミ出身の折井さんも)がいるんだから、もっと歌って欲しかったです最後の最後ヘイホー、風と雨の曲が心にしみました
この曲ですアレンジ違いますけど
Sto zvířat - When That I Was And A Little Tiny Boy
 
 
椿屋珈琲日比谷離れでお茶して、銀座へ出たら、SONYビルに巨大な羽生くんが立っていました。でかい
 
追記:成河くん、ミュージカル「ハムレット」でホレイシオやってたんでした歌ってましたよね。。。。
コメント
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