pippiのおもちゃ箱

舞台大好き、落語大好き、映画大好き、小説大好き、猫大好き!なpippiのつれづれ日記です。

第147回朝日名人会@有楽町朝日ホールL列上手

2015-03-21 20:54:47 | 落語・講談

三笑亭夢吉  「殿様だんご」
柳家喬太郎  「幇間腹」
柳家小さん  「長者番付」

仲入り

春風亭一之輔 「花見の仇討」 
柳家権太楼  「三枚起請」


久しぶりに有楽町朝日ホールの朝日名人会に行って来ました。

米朝師匠の訃報にふれたばかり。権太楼師匠は、そのことにはふれませんでしたが「落語ができる幸せ」についてしみじみと語っていらっしゃる姿を見て、大きな悲しみを感じました。この会はあらかじめ演目が決まっているので変更などはありませんでしたが、噺家さんに任されている落語会だったら米朝師匠の発掘した「まめだ」や「はてなの茶碗」があったかもしれないなあと、ふと思いました。

もうすぐ真打襲名という夢吉さんの「殿様だんご」楽しかったです。勢いのある若手はいいですね。

続く喬太郎師匠は体をはって「たいこもち」を熱演。あっという間にホールの空気を自分のものにしてしまう力は凄いなあと思います。

小さん師匠の落語は、たぶん生で聴くのは初めてだったと思いますが、すごく実直な感じの落語でした。派手さはないけれど、このホールの雰囲気に馴染む品の良さを感じました。

仲入り後は一之輔師匠。お子さんの卒園式の話題を盛り込み、季節感たっぷり。「花見の仇討」では、上野の山の満開の桜が見えるようでした。うまいなあ・・やっぱり。

トリは権太楼師匠。ちょい悪な遊女に翻弄される3人の男をほんっとに楽しそうに演じ、サゲも鮮やか。そういうことか~と妙に納得してしまいました。3人の男に「年季があけたら夫婦になる」とウソの約束を書いた起請文を渡した遊女。嘘がばれた時、「起請文の約束を破ると熊野の神使であるカラスが三羽死ぬ。起請ばらまいていろんな男をだましまくると、カラスがみんな死んじまうぞ」と言う男に、「そしたらゆっくり朝寝ができる。」と遊女。

「カラス カアで夜が明けて」というように江戸はカラスがたくさんいて、朝からカアカアうるさかったんでしょうね。勉強になりました。

コメント
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