1985年8月12日、御巣鷹山に日航ジャンボ機が落ちてから、もう24年もたつんですね。これは横山秀夫さんの小説の映画化。愛とか恋とかを全くと言っていいほど排除(親子愛は別)した、とてもハードな作品でした。
なんといっても堤真一さんと堺雅人さんがいい!遠藤憲一さんもいい!地方新聞社というハードな世界の緊張感、緊迫感に圧倒されるとともに、あの24年前の夏を思い出しました。日航機がレーダーから消えたというニュース速報、地上から写した、垂直尾翼のない黒っぽい写真、奇跡の生還者に機内で書かれた遺書やカメラに残されたディズニーランドの記念写真。。。坂本九さんもこの事故の犠牲者でしたね。
その緊迫感がよみがえってくる映画でした。悲惨な現場を見て精神状態が不安定になり、車にはねられ亡くなった記者さんは、PTSD~心的外傷後ストレス障害ということだったんでしょうね。私も絶対ダメだと思います。
チェック!ダブルチェック!という言葉がキーポイントになるこの作品。北関東新聞社でこの事故の全権に抜擢された堤さんが大きな決断を迫られた時の苦悩と判断に、手に汗を握ってしまいました。
堤さんの次回舞台は『バンデラスと憂鬱な珈琲』・米国軍随一のネゴシエイター。映画は『孤高のメス』・市民病院の外科医長です。どちらも見逃せません!