地球散歩

地球は広いようで狭い。言葉は違うようで似ている。人生は長いようで短い。一度しかない人生面白おかしく歩いてしまおう。

2010-12-26 12:37:00 | ギリシャ語
Σπιτι(スピーティ)


クリスマスの時期、ギリシャには「期間限定の家」が出現する。店のショーウィンドーに、道路脇の小さなスペースに、空港に、街の小さな広場に。

それは馬小屋。聖夜の場面を表す置物である。マリアとヨセフ、生まれたてのキリストを中心にお祝いに来た東方の三博士、馬や羊の人形が配されている。中でも忘れられないのは迫力ある等身大の飾り。以前、イタリアやポルトガルを旅行して同じような飾りを見かけたが、ギリシャで屋外に置いてあるものほどの大きさは見たことがなかった。馬小屋は木でしっかりと建てたものあり、クリスマスらしくモミの木の枝を組み合わせて作ったものあり・・それぞれの風貌を模した人形と共に目のまえにあらわれると思わず足を止めて祈りたくなったものだ。

またクリスマスは復活祭の「外」に対し、「家」の祝祭といわれている。日頃から広いテラスや庭(外)で自然の光を風を感じながら集うことを好むギリシャ人も、さすがに厳寒期はリビングに集合。それでも多くの家庭にある暖炉にはオリーブや松の木をくべて燃える火があり、部屋を飾るツリーは生のモミの木を買ってくるなどして自然からの恵みを取り込む。更に赤や緑、金・銀を基調としたクリスマスならではの華やかな装飾が加えられた部屋には家族や親戚が一同に会す。ギリシャの全ての家からはキリストの誕生を祝う喜びの声が聞こえるようだ。(さ)

 

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4 コメント

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Unknown (タヌ子)
2010-12-27 15:12:49
フランスでも期間限定のクレッシュと呼ばれる家が教会や市役所や町の広場に飾られます。
24日の深夜に馬小屋に赤ちゃんの人形を置くので、クリスマス前まではキリストは不在なのですが、先日ドイツのクリスマスマーケットを見学に行ったら、クリスマスまでまだ10日以上あるというのに、しっかりキリストが馬小屋に置かれていてちょっとびっくり。
ギリシャではどうでしたっけ?
暖炉でオリーブの木を燃やすというところがいかにもギリシャらしいけれど、なんだかとっても贅沢!
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タヌ子さん (さらさ)
2010-12-29 16:40:31
キリスト教の国の多くに同じような飾りがあるのですね。フランスやドイツでも等身大の大きさのものがあるのでしょうか?
キリストのこと、ギリシャでもクリスマス前にも置いてあったと思います。
イタリアに住んでいた友人はイブの真夜中に置くものだと言っていましたので、それぞれの国によって違うのでしょうね。ドイツはそういう部分、きっちりしていそうなので意外でした。

暖炉、懐かしいです。オリーブの薪はギリシャならでは。本当に贅沢ですよね。
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これを見ると (yuu)
2010-12-31 15:34:26
改めて、ギリシャってキリスト教なんだなーって思います。
イギリスではあまり見かけなかったような気がします…私が見ていなかっただけかもしれないケド!
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yuuさん (さらさ)
2011-01-06 10:04:05
コメントのお返事が遅くなってごめんなさい!
ギリシャは神話のイメージが強いですが、キリスト教の国なんですよね。住んでみると一年の行事が全てキリスト教に基づいているのでそれを実感します。
誕生の飾りも国によっていろいろなんですね。
今年もどうぞよろしくお願いします!!
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