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ピッコロ便り

ピッコロシアター、県立ピッコロ劇団、ピッコロ演劇学校・ピッコロ舞台技術学校など、劇場のトピックをご紹介します。

兵庫県立芸術文化センターでの授業 その2

2008年11月05日 | 演劇学校・舞台技術学校

先月に引き続き、2度目の芸術文化ホールでの授業が行われました。
本日の講師は舞台技術専門員の金子彰宏先生。音響の専門家でいらっしゃいます。

授業が行われた中ホールは2階席を含めて客席数は800席。
クリスマスに行われるピッコロ劇団のファミリー劇場も、ここ中ホールで行われますね。
舞台の性質上、演劇の公演が行われることが多いそうです。

まずは劇場音響の中の、建築音響についてのお話。
このホールを作るにあたり、1/10の劇場模型を作って音の反射をレーザー光線をあてて実験したり、
残響や音の分布を見るために、2000体の人形を模型に実際に置いてみたり・・・
劇場をつくるために音響面で行われた様々な実験の話を、興味深く聞きました。

また「耳の演劇」と呼ばれるラジオドラマの試聴も。
初めて聴く人が多かったようです。普段触れているお芝居と違って、想像力をかき立てられるものですね。


その後は、劇場での音の扱い方と題しての実演。
ピッコロ劇団の本田千恵子さんに舞台上で一人芝居をして頂き、そこにBGMを加えます。

ホールにあるたくさんのスピーカー。どの位置からどの効果音が鳴ると自然に聞こえるか・・・
何パターンか実験しましたが、こんなにはっきりと違いがわかるものなのか!とびっくり。


その後はもう1パターン別の一人芝居をして頂きながら、今度は緞帳あげと照明も加えての総合的な効果の違いを検証し、
お待ちかね?の実技コーナー。
さきほど本田さんが演じて照明効果などが入った一人芝居の、冒頭部分の音出しをやってみよう!ということで
3つの操作卓にわかれ、めいめい音を出してみました。

冒頭に雷が鳴る設定なのですが、慣れない操作にとまどい、どのチームも変なタイミングで鳴らしてしまうので
舞台上でお芝居をしている本田さんもおっかなびっくり&苦笑い。


その後もう少し音響卓の操作をさせていただき、最後に各部署に分かれてバラシをお手伝いさせていただきました。

 

今日の授業はこれにて終了!
今月半ばにもう一度芸文センターである授業が今から楽しみです。


舞台技術学校担当:中川