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ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

ピンチョン ジョイス

2013年03月04日 | 芸術

 

ところでピンチョンの「競売ナンバー49の叫び」だが、未だに読了していない。買ったのが去年の暮れだからもう二ヶ月は経っている。元々読み易い小説ではないので、さらっとはいかないが、ちょっとかかりすぎである。普通これだけかかると読む気もないと見なされるところだが、決してこの小説が詰まらないと思ってるわけではないのだ。ページが進まない主な理由としては、読み始めると眠くなるというのがある。字が小さいので追ってると直ぐに眠気が襲う。だからねがけにはとても読めない。寝るためだけだったらいいが、この小説は集中力を要求するので、それなりの気持ちがないと世界に入り込めないのだ。今のところ一番適しているのが電車の中。ところが肝心の電車の中という状況が少ない。結果、こんなことになっているのである。

五分の三ほど読んだピンチョンの世界で思い出したのはジョイスのユリシーズ。似た構造を感じたのでちょっと調べてみると(ネットで)、ピンチョンがジョイスと常に比較されているという事実が判った。ユリシーズは二巻途中で脱落したが、その共通性を感じるくらいにはジョイスも読んでいたのだ。どこがと言われると上手くく説明は出来ない。ネットで調べた所、ミニマリズムに対してジョイス、ピンチョンはマキシマリズムと言われてるらしい。

そんな小説の内容とは関係なく、何故だか名前だけ覚えてしまうことがあるのも不思議だ。ユリシーズだと中心人物の名前スティーヴン.ディーダラス。決して覚え易い名ではないのにこれはもう不思議としか言いようがない。でピンチョンでは、ある会社の名前ヨーヨーダインが深くインプットされそうだ。この名前は覚え易い方かと思うが、何の関係もないときにふっと浮かんだりするところをみると、ヨーヨーダインという語感が好きなのかもしれない。

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