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ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

サッカー.パラジャーノフ.観世流

2008年08月25日 | Weblog


ゲロゲロ少年Y登場。
落胆の色ありありだ。
理由は想像がつく。

「オリンピックのサッカーか?」(私)
「もう、全然じゃないですか、全敗ですよ」(Y)
「想定内だろ、実力通りの結果だし、そもそもオリン
ピックに意味を持たせすぎだろ、これはもう前から口
が酸っぱくなるほど言っていたことじゃないの」(私)
「まあ、そうですけど、全敗は...」(Y)
「納得いかない?でも現実は現実」(私)
「それより、ウルグアイ戦」(Y)
「あれこそ完敗だね」(私)
「あんなんで大丈夫ですか」(Y)
「多分、大丈夫じゃないと思うけど」(私)
「岡ちゃんは何をしたいのか」(Y)
「さあ」(私)
「アジアレベルならあなんでいいかと思うけど、あれじゃ
世界では勝てないですよね」(Y)
「多分」(私)
「方向性というか、可能性が見えないんですよ」(Y)
「確かに」(私)
「どうなっちゃうんですか」(Y)
「いまのまま、ずるずるかな」(私)
「それじゃあ、困ります」(Y)
「困りますねえ」(私)

と、ここで話題を変えて15日の花火大会の日のこと
を聞いてみた。
案の定、Yは地元を脱出していた。

「東京?」(私)
「ええ、映画を観てきました」(Y)
「で、何を」(私)
「パラジャーノフの<ざくろの色>とタルコフスキー
の<ストーカー>とホニャララ(この部分忘れた)です」
(Y)
「もう観たやつじゃないの」(私)
「ええ、でもパラジャーノフは今問題のグルジアですし、
終戦記念日でもあるしで、ここは観ておかないとと思い
ました」(Y)

パラジャーノフはグルジアの監督だが、また、勝手に自
分の物語を作ってしまったようである。

「いやあ、<ざくろの色>は最高ですね」(Y)
「そう言えば、パラジャーノフで唯一映画館で観たのが
<ざくろの色>だった、いい意味であれだけ気持ちよく
寝られる映画はないよ」(私)
「よくあんな映画作れましたよね」(Y)
「あれだけ徹底して耽美的な映画で、しかも独りよがり
ではない映画は他に思いつかないよ、映画と一緒に陶酔、
或いは映画に殉教、完全にY好みだね」(私)
「はい、exactly」(Y)

「あと、映画のほかに<能>も観てきました」(Y)
「どこで?」(私)
「国立能楽堂です、一度観たかったんですよね」(Y)
「観世流?金春流?」(私)

いかにも、知っているような聞き方をしているが、実
は全く知らない。
当然観たこともない。
単に、流派が上記のほかにもう一つ宝生流があるという
事実だけを知っているに過ぎないのだ。

「観世流で、狂言は野村親子が出てました、それより
能楽堂そのもがくたびれてますね」(Y)

内容より器に関心がいってるところをみると、あまり
感動はしなかったようである。
多分、面白くはなかったのではないかと推測している。
こちらも全くの門外漢なので、内容について突っ込む
ことも出来ない。
しかし、初めての経験で、Yとしてはそのことに関し
てだけでも満足なのではないか。
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