小幡憲仁 議会活動日記

よく考える政治!
20年後の高浜をイメージし、今の政治を考える。

厚生文教常任委員会視察研修:第1日目

2005年10月24日 | 研修報告
本日から1泊2日の行程で、厚生文教常任委員会の行政視察です。
第1日目の今日は、香川県綾上(あやかみ)町で学校の統廃合について研修しました。
朝7時に高浜を出発し、香川県綾上(あやかみ)町の研修場所である綾上小学校には午後1時過ぎに到着しました。
たかだか一委員会の研修に、町長、正副議長、教育長、教育次長、学校長、教頭他に対応していただき恐縮いたしました。

綾上町内には5つの小学校がありましたが、過疎化、少子化の影響で学校児童数が減少し、一部の学校では複式学級を余儀なくされるなど、小学校教育の使命が十分に果たせないことが危惧されていました。
そこで、町内5小学校を1つの小学校に統合することとしたのです。統合までの、検討経過や地元説明経緯などについて詳しく説明を受けました。
綾上町における学校統合の方法は、既存の5つの小学校を全て廃校にし、新しく小学校を設置するというものです。新しく建設する学校は既設の小学校で一番、生徒数の多かった学校の敷地に新たに建て替えするというものですが、旧小学校の敷地にあったものは樹木1本残さなかったという徹底振りです。

廃校になる学校は小規模校といえども百年を超える伝統があり、地域住民にとっては根強い「おらが学校」の意識があります。
従って、廃校を惜しむ強い住民の声もあったようですが、町長と教育長が、子どもに最適な教育環境を提供するんだという強い信念で、この事業に取り組まれたことと、議会の強力なバックアップがあって実現できたことがよく理解できました。
今後、高浜町内浦地域の学校の統廃合問題を考えるにあたっての、非常に参考となる研修でした。

*写真は研修会場に使われた、新設された綾上小学校です。非常に素晴らしい学校施設です。