小幡憲仁 議会活動日記

よく考える政治!
20年後の高浜をイメージし、今の政治を考える。

議員とサラリーマン・昨日の続き

2005年02月23日 | 私の考え
先日、会社で人事異動がありました。私もちょっとした異動があり、元の職場で送別会を開いてくれました。議員とサラリーマンという相容れないことを同時にこなしていますので(それを許していただいている会社には感謝しています。)、はっきり言って職場には非常に迷惑をかけてきました。心から申し訳なく思っています。皮肉なことですが議員活動を頑張るほど職場には迷惑をかけるという結果になります。その辺のことを理解していただいて、今日まで支えてくれたことを本当に感謝します。

議員という仕事は、何もしなければある意味とても楽な職業です。議会で発言することは緊張もしますし軋轢を生じることもあります。事前の調査などの作業も必要となってきます。しかし、そうした事が嫌ならただ黙っていればいいのです。そして、当たり障りのないことを時々発言してさえいれば誰にも咎められることがないのが議員という職業です。でも、それでは議員の責務を果たしているとはいえません。従って、申し訳ないとは思いますが今後とも職場には迷惑をかけ続けることになりますが、どうかよろしくお願いいたします。

話しは変わりますが、昨日の坪川祥子先生の読み聞かせで印象に残ったことを報告しておきます。

先生は、1年生に対する絵本読み聞かせの前に、詩の朗読と物語を話されました。物語は完全に暗記されており、子どもたちと対面してすらすらと話されます。1年生が聞くにはかなりのボリュームでしたが、真剣に聞き入っていました。私は1年生がこれほど文章の理解力があることに驚きました。教頭先生もそのことに驚かれていました。絵本の読み聞かせも同様の感想を持ちました。子どもには私たち大人の想像以上の能力が備わっていることを感じました。

私たちボランティアの読み聞かせ(5名が診断を受けた。私もそのひとり。)については、先生から高い評価を得ました。高い評価の理由はかんたんです。私たちが子どもに集中し、真剣に取り組んでいたから高い評価だったのです。我々が真剣に子どもと向き合っていたかそうでないかは、子どもを見れば分かるのです。
子どもは、大人が自分たちに真剣に向きあっているか、そうでないかを必ず見抜くのです。真剣に接しなければ、子どもはまじめに聞かないのです。
先生の話を伺って改めて感じましたが、絵本の読み聞かせ(他のことでも全てそうだと思いますが)は奥が深いものです。今まで安易に取り組んでいましたが、根本的に考え方を改める必要があります。
私が読み聞かせのボランティアを始めたのは、ひとりでも多くの子どもに本好きになって欲しいというのがきっかけですが、本好きに育てるのは何のためかという視点で先生からは「人生の肯定感」という言葉を聞きました。人生を間違っていると感じる子どもがいるとすればこれほど哀しいことはありません。絵本の読み聞かせが、ひとりでも多くの子どもが否定的な感情を持たず人生を楽しく送れることに役立つのであれば、確かに、真剣に取り組む価値があると感じました。

(写真は坪川先生)