松浦武四郎の本を出版することになり、松阪市と連携して編集をすすめるため資料を豊富に保管している記念館へ挨拶を兼ねて生家を見学することにした。
監修者となるサイネックス社の社長に同行するのである。
2018年は松浦武四郎生誕200年、北海道命名150年。
この機に合わせて松阪市は生家跡を補修復元することにした。
毎年、2月25日の誕生日に「武四郎まつり」が開催され生家がリニューアルオープンとなる。
武四郎の本を執筆中の身としてはぜひとも参加せねばならぬところではあるが、イベント期間中は主催者も忙しかろうということと、社長のスケジュール調整のため、まつりの翌週に出かけることになった。
取材時に教えていただきたい項目を企画主旨と共に先方に送ってあったのだが、訪問前に時間調整していた喫茶店にスマートフォンなど諸々一式置き忘れるという失態を演じてしまった。
おかげで時間がなくなってしまい、再度やってこねばならなくなった。
生家はさすがにリニューアル直後ということもあって綺麗になっていた。
武四郎が生まれたこの地は伊勢参宮街道に面しており、参詣者が雨宿り日除けをできるように軒に板が並んでいておもしろい。
敷地は江戸末期の郷士の家として風格相応といえ、質素ではあるが気の行き届いたしつらえが彷彿される。
武四郎は少年期に家を飛び出して帰省することも少なかったようだが、家族の方々は武四郎を温かく支援した。
この松阪松浦家の心掛けなくして武四郎の業績、特に書籍や手紙の類は今日に残らなかっただろう。
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