畑沢のアジサイについては、先日「エゾアジサイ」と「オオカメノキ」の二種類を紹介しました。今回はさらに2種類のアジサイの仲間を紹介します。まずは、園芸品種の「アジサイ」です。
この写真は、畑沢地区生涯学習推進センター前に植えられているアジサイです。生涯学習推進センターとは、昔の公民館兼分校の跡に建てられたもので、機能は以前の公民館と同じです。最近の行政機関は、長くて面倒くさい名称を使いたがるようです。アジサイは、同センターの道路側一面に植えられていて、今が最盛期で、昔の分校があった時代よりも美しく彩られています。畑沢の人達で植え、かつ、きちんと手入れがされています。七夕の日、同センターで、三人で畑沢出身者の同窓会を開く相談をしました。その話は、後日、整理してからブログに投稿します。
もう一つのアジサイの仲間は、野生種の「ツルアジサイ」です。茎が蔓(つる)になっているアジサイという意味だと思います。
大きな樹木に蔓を付着させて上へ上へと延びていきます。葛(クズ)や藤のように、樹幹にぐるぐると巻きつくものではありません。その点では、木に優しいところがあります。この写真は県道のすぐそばから写したものですが、昔の畑沢では、この植物を身近に見ることは極めて稀だったような気がします。と言いますのは、杉林は下刈りが頻繁に行われていましたので、蔓は直ぐ取り除かれていましたし、雑木林も薪炭材料として伐採されていましたので、ツルアジサイが付着できる雑木はなかったはずです。ところが、杉林の手入れが行われなくなり、雑木も伐採されなくなったので、ツルアジサイの生息域が拡大しました。同じように、最近は藤も杉の木に絡みついている姿をよく見かけるようになりました。
そのような経緯がありますが、ツルアジサイそのものは、味わいがあります。初夏の白い花、秋には真っ赤な紅葉を見せてくれます。
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