-畑沢通信-

 尾花沢市「畑沢」地区について、情報の発信と収集を行います。思い出話、現況、自然、歴史、行事、今後の希望等々です。

永年、憧れている大富地区で草刈り

2021-10-16 15:51:32 | 自然

 山形県東根市の大富地区は、私が四半世紀以上もの間、憧れて来た地区です。この地区には乱川の伏流水が湧き出る「どっこん水」があって、イバラトミヨの仲間が生息しています。また、山形空港があって飛行機が発着しています。小学生時代から私の頭の中では、魚が泳ぎ飛行機が飛び回っています。大富地区は夢のような存在でした。

 私の生まれ故郷である畑沢は山間の集落で、平地に水が湧きだしている場所は何所にもありません。水域と言えば川幅4m程度の小さな渓流です。イバラトミヨなどという世にも珍しい氷河時代から生き残りは生息していません。本を何度も眺めて興味を深めていました。畑沢で飛行機を見るのは、畑沢の南北に狭く伸びた空間を高く飛んでいる姿だけです。畑沢の空は狭いだけに、自由に大空を飛び回る飛行機に憧れていました。間近に見たのは、東京への修学旅行で科学博物館に展示されていた古いタイプの自衛隊練習機だけです。

 幸いにも、高校の同級生が大富地区出身でした。毎日の汽車通学の中で、この魚と飛行場の話を聞いていました。いい友達だと思いました。早速、天童市内の同級生と一緒にお宅にお邪魔し、小見川と養鱒場、さらに飛行場を見せて貰いました。

 それから半世紀、この度、その大富地区から「草刈りのお招き」があり、二つ返事でお受けしました。令和3年9月28日、ワクワク、ドキドキしながら愛用の草刈鎌と胴長を持って大富小学校の近くに集まりました。総勢39人で、例年よりも参加者が多かったそうです。若くて元気な若者たちも大勢です。彼ら彼女らは頼りになります。私も経験と口数だけは、若者以上です。

 小見川の水は綺麗です。さすがは湧き水です。畑沢の水も綺麗ですが、平地での綺麗な水は特別です。そして川の中での会話が楽しいものでした。実にテンポよくユーモアあふれる言葉が出てきます。つい私も地元民になっていました。

 綺麗な水にしては、草は繁茂しています。コカナダモなどの外来植物がのさばっています。それでも作業は順調でした。やはり若者たちの活躍と、人生ベテランたちの経験と口数が効果的だったようです。午後3時頃までの予定が、午前中に終了してしまいました。

 午後の空いた時間では、山形大学の半澤教授が大富地区のイバラトミヨが「カクレトミヨ」として新種の報告がされた理由や経緯を説明してくださいました。憧れの地区で小見川に入り、地元の人と話し、さらにカクレトミヨのお話まで聞くことができました。素晴らしい一日でした。



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