-畑沢通信-

 尾花沢市「畑沢」地区について、情報の発信と収集を行います。思い出話、現況、自然、歴史、行事、今後の希望等々です。

撮ったぞう! マムシ

2017-08-16 15:34:16 | 自然

 平成29年8月15日、親戚・知人のお宅へお邪魔して、お盆のお参りさせてもらいました。当然、「背炙り峠」を越えることにしました。村山市側のビューポイントで撮影しないわけにはいきません。どんよりとして天気のために、今一つ精彩を欠きますが、いつもながら眺めがいいです。道玄(村山市中沢地内)の水田が広がっています。

 

 いい気持ちで眺めていますと、ブロローと大きな排気音を響かせながら、山道の運転とは思えないスピードで白い車が村山市側から登ってくるのが見えます。町の中の暴走族のようです。迷惑な車です。証拠写真でも撮ってやろうと、カメラを腰の位置に構えてシャッターを押しました。見事にシャッターチャンスが外れていました。私は本当に写真が下手です。どうしようもありません。車は仙台ナンバーで、若いお兄さんが乗っていました。車の後ろには飛行機の尾翼のようなものが付いていました。空でも飛ぶような勢いでした。そのまま進んで畑沢の中をぶっとばすのかと思うと、癪(しゃく)に障(さわ)りますが、どうしようもありません。どうか、畑沢の人達に危害を加えないでとお願いするだけでした。

 峠からの眺めも無視するわけにはいきません。ここの景色は常盤小学校時代の夏休みの景色です。休みが終わりに近づくと、中畑沢の男の子は握り飯と画材を持って、宿題の「絵」を描くために4㎞近くの道を歩いて登ってきました。私もいい子でした。このころまでは。宿題を片付けようとしましたから。中学になると、そうはいきません。みんなで絵を描きませんので、自分だけの固い意思でやるしかなくなり、描きませんでした。当然、学校でしたたかに絞られ、晒し物になりました。晒し物になることは、小学校時代から慣れていました。どんなことにも負けない強い子になりました。


 上の写真で、景色の中断の真ん中から少し右側に、白く蛇行している最上川が見えます。それを拡大したのが次の写真です。私たちの千鳥川からは想像もできない大河と聞いていましたので、私たちはその最上川を憧れを持ってみていました。私は「船を浮かべたい」ことと「釣りをしてみたい」ことが望みでした。


 その二つの望みのうち、一つは何度も実現しました。今から20年以上も前に雑誌で見たカナディアンカヌーを手作り、それから何年かの間に白鷹町から大蔵町までの間の最上川を途切れ途切れに7回下りました。下の写真は村山市の碁点のものです。船はほぼ十分なくらいに堪能しました。でも、「釣りをすること」は、まだ望みを叶(かな)えていません。理由は簡単です。最上川で釣るには、漁協へ遊漁料を支払わなければなりません。スビタレにはできませんでした。スビタレと言うよりもケチと言うべきですね。

 

 峠で景色を眺めていると、遠くの空に二羽の大きな鳥が飛んでいるように見えました。早速、カメラを向けたのですが、鳥ではなくて農薬散布をしているヘリコプターでした。望遠レンズでも小さく小さく写りました。下の写真でヘリコプターを見つけることができたら、あなたは大したものです。

 

 峠でも景色を眺めていい気分でいたのですが、少し視線を下に向けると不法投棄されている建築廃材がありました。実に「けしからん」ことです。少し手間をかけさえすれば、ちゃんと始末できるのに恥ずかしいことです。

 

 ごみをよく見ると、その真ん中に馬糞状の一塊がありました。ところが馬糞ではなくて、蛇がとぐろを巻いています。しかも、銭形模様のマムシです。これまで、畑沢でシマヘビとアオダイショウを撮りましたが、まだマムシは撮っていません。絶好の機会です。峠の村山市側ですからこのマムシも村山市産でしょうか。いや、畑沢で生まれて、村山市側へ来て日向ぼっこをしながら、最後の夏休みの宿題をしているのかもしれません。その証拠には、マムシは村山市側へ目を向けて絵の構図を考えているように見えました。そういうことで、畑沢のマムシをカメラに納めることにしました。これが最初で最後のマムシの写真かもしれません。


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