-畑沢通信-

 尾花沢市「畑沢」地区について、情報の発信と収集を行います。思い出話、現況、自然、歴史、行事、今後の希望等々です。

畑沢にはもっと石の祠がありました

2015-12-12 21:30:02 | 歴史

 過日、畑沢の最後の石の祠を発見したと投稿しましたが、さらに石の祠が見つかりました。集落全体の祠ではなくて、個人の家で祀っているものです。この家の御主人にお聞きしたら、大正時代に、先代が造立した「湯殿山」を祀った祠だそうです。大正時代は畑沢産の石材は使われていません。他の地区で切り出した石材を加工してあります。高さは50cm程度でコンパクトでした。この祠も清水畑にあります。家の守り神になっています。

 ところで、祠に彫られている「丸マーク」と「三日月マーク」は、太陽と月を表しており、それぞれ日点(にってん)と月天(がってん)と呼ぶのだそうです。そう言えば、軍配にも書かれていますね。元々はバラモン教に由来するそうで、その後に仏教にも取り込まれて日本に伝わったとのことでした。知らなかったー。

 祠が祀られている場所には、「ユキツバキ」が植えられていました。個人の家で祀られている祠の脇には、どこでもこの樹木があります。祠とユキツバキはセットのようです。祠は3m以上の積雪にも耐えられるようにがっちりと雪囲いがしてありました。

 これまで紹介した個人の家で祀っている祠は畑沢で三か所になりました。



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2 コメント

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はじめまして (kei)
2015-12-14 22:58:05
山形県の立石寺をに娘時代に訪ねたことがあります。
ブログに出会い拝読しながら、畑沢がどのあたりだろうかと思ったのが始まり。
尾花沢と言えば、私の知る限りでは芭蕉です(笑)
雪の多い生活を私は全く知らないのですが、このように石の祠まで雪囲いをするのですね。3mの行きとあれば当然なのかと知ったところです。
先日の道路に造ったフェンスも、興味深く拝読しました。
ブログ「京の辻から」です。
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コメントありがとうございます (スビタレ)
2015-12-26 22:31:51
 keiさんコメントありがとうございます。尾花沢と芭蕉の関係を御存じとは嬉しい限りです。
 京都と東北の雪国とは風土が大分、異なるので、想像できないことが沢山あると思います。中でも山村の民族宗教は、全国的に有名な神社仏閣とは全く異なって、村人の心が発するものを感じさせます。私は理系人間ですが、いつの間にか虜になっています。
 これからも怠慢ながらも投稿しますので、今後ともよろしくお願いします。
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