温泉逍遥

思いつきで巡った各地の温泉(主に日帰り温泉)を写真と共に紹介します。取り上げるのは原則的に源泉掛け流しの温泉です。

白馬八方温泉 第一郷の湯

2011年09月14日 | 長野県
 
白馬八方の温泉は「いつも混雑している」「お湯がどこも一緒でつまらない」という先入観があったため、八方地区の中心に位置する「第一郷の湯」には、目の前を何度も通り過ぎながら訪問したことがありませんでした。しかし先日の白馬岳登山は平日に決行したため、平日の昼間ならそれほど混まないだろうと予想し、先入観を取っ払って下山後に行ってみることとしました。


玄関脇には「湯かけ薬師」なるものが建立されていました。

 
また駐車場の隅っこの信号に一番近い場所には無料の足湯も。

 
全体的にあまり大きな建物ではなく、脱衣所は5~6人が同時に使えば窮屈さを覚えそうです。スキーシーズンには大変なことになりそうだ。
お風呂は内湯と露天があり、内湯の洗い場には混合栓カランが7基設置され、うち4基がシャワー付です。カラン前に貼られたミラーが思いっきり曇っていて(白い物が付着)、ちっとも役に立たないのは残念なところ。室内は木材と石材を多用することにより、ぬくもりのある自然な雰囲気が醸し出されており、浴槽が大きなガラス窓に面しているため、とても明るく開放的です。


お湯はしっかり掛け流され、窓下の排水溝へとオーバーフローしていきます。「みみずくの湯」同様、こちらも八方地区に配湯されている同じ源泉のお湯を使っているため、お湯の特徴は「みみずくの湯」とほとんど同じ。無色透明ほぼ無臭、若干砂消しゴムのような匂いが漂います。一応ツルスベ浴感は得られますが、大したことはありません。湯加減が若干熱めで、私も他のお客さんも長湯できず、せいぜい1分程度で湯船から上がっていました。


内湯の湯船の脇を通って屋外の露天風呂へ。ウッドデッキ調の造りですが、浴槽にはなんとポリバスが使われていました。縁を木材で囲うことによって安っぽさを誤魔化していますが、いくらなんでもポリバスは残念だなぁ…。仮設浴場や地元専用の浴場でのポリバスは却って魅力を増すファクターになりうるのですが、観光客を迎え入れる常設の共同浴場では安っぽさがどうしても目立ってしまいます。でもお湯はちゃんと掛け流されており、浴槽側面の穴から排湯されていました。こちらも湯加減がちょっと熱めでした。
内湯のガラス窓もこの露天も東側、つまり白馬三山とは逆の方角を向いているため、湯あみしながら北アルプスの山稜を眺められないのも残念なところ。「残念」という言葉を繰り返してしまいましたが、絶対的な評価としてはそんなに悪くないんですよ。お湯は掛け流しですし、使い勝手も特に問題なし、お手入れもしっかりなされています。でも露天の景色で伍すれば、同じ源泉を使っている「みみずくの湯」の方が良いですし、源泉の個性やお風呂の雰囲気で比較すれば、白馬塩の道温泉「倉下の湯」に軍配が上がってしまうので、相対的にどうしても評価が下がってしまうんですね…。でも立地条件は良いですし、上述のようなプラス面も多いので、気軽に汗を流すにはもってこいの施設かと思います。


白馬八方温泉第1号・第3号の混合泉
アルカリ性単純温泉 49.7℃ pH11.2 湧出量未測定(混合泉分析のため) 溶存物質128.2mg/kg 成分総計128.2mg/kg
Na:41.0mg(64.91mval%), Ca:16.3mg(29.54mval%), OH:36.1mg(72.28mval%), CO3:14.5mg(16.37mval%)

JR大糸線・白馬駅より徒歩25分(2.1km)、あるいは八方バスターミナルから徒歩2分
長野県北安曇郡白馬村北城5695  地図
0261-72-5705

12:00~21:00(最終受付20:30) 水曜定休(7月下旬~8月中旬および12月下旬〜3月末は無休)
500円
ホームページ
ロッカー・シャンプー類・ドライヤーあり

私の好み:★★

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