温泉逍遥

思いつきで巡った各地の温泉(主に日帰り温泉)を写真と共に紹介します。取り上げるのは原則的に源泉掛け流しの温泉です。

内牧温泉 七福温泉

2014年11月21日 | 熊本県

内牧温泉を東西に横切る黒川。内牧の中心市街はこの北側に広がっているのですが、温泉は川の南北を問わず分布しており、川沿いにもいくつかの施設が営業しています。


 
今回はその中でも温泉ファンから熱い支持を受けている、堤防下の温泉公衆浴場「七福温泉」にて入湯してまいりました。宝泉橋付近に立つ黄色い看板が目印です。土手の道から浴場がある下の方へスロープを下ってゆきます。


 
男女別の入口を入ると、すぐに無人の番台があり、そのカウンター上に立てられている金属製の四角い筒へ湯銭を納めます。建物はウナギの寝床の如く奥へ細長い造りになっており、全体的にコンパクトなのですが、お湯の良さゆえか、狭いお風呂はいつ行っても多くのお客さんで賑わっているんだそうです。私が訪問したのは夕暮れ時だったのですが、ちょうど大相撲の開催時期だったため、湯上がりの常連さんたちが、室内に設けられたテレビに映しだされているNHKの相撲中継に釘付けになりながら、勝敗の行方に一喜一憂していました。
脱衣室の棚には、子供用の小さなお風呂マットがたくさん収められているのですが、これって何に使うのでしょう?(この謎については後述します)


 
狭くて細長い浴室は、下半分は水色タイル張り、上半分はクリーム色塗装のモルタル塗り。限られた空間に銭湯として必要最低限の設備がギュっと詰め込まれているような感じです。浴槽は4~5人サイズで、縁には赤い御影石が用いられています。そしてこの縁や切欠から湯船のお湯が絶えることなくじゃんじゃん溢れ出ており、湯船に人が入るとザバーっと豪快にオーバーフローして、浴室内は軽い洪水状態になりました。



繰り返しになってしまいますが、とにかく室内空間が限られており、その中に4~5人サイズの浴槽を設けているため、残ったスペースに配置された洗い場はかなり狭隘です。私の訪問時はとても混雑しており、洗い場は常時埋まっていたのですが、湯船とあまりに接近しすぎているため石鹸の泡が湯船に入り込んじゃうし、洗い場に人が陣取ると歩くスペースが無くなってしまって、湯船の中に入って室内を移動せざるを得ないような有り様でした。夕方以降は混雑が続くようですから、こちらの浴場を利用する場合は、なるべく早い時間が良いかと思われます。

この洗い場で特徴的なのは、上画像のような吐出口でしょう。室内には水道の蛇口が一つあるばかりで、一般的な水栓は設けられていないのですが、その代わりに温泉のパイプが壁に沿って配管されており、途中で分岐が3つ設けられていて、各分岐の先には木の栓が差し込まれています。洗い場で体を洗う場合には、この栓を抜いてお湯を使うようになっているわけです。なお、この栓にはケロリン桶が被せられています。

ちなみに脱衣室の棚に収められていた小さなお風呂マットは、洗い場使用時にお尻の下に敷くためのものです。普通お風呂では腰掛けを使いますが、そんなものを置いたら余計に狭くなってしまうのでしょうね。こちらでは腰掛け代わりにマットを使っているわけです。



上述のパイプの末端は湯船の湯口につながっており、ドバドバと大量のお湯が注がれています。湯船のお湯はほぼ無色透明で、館内説明によればお湯は飲めるそうですから、実際に口に含んで飲泉してみたところ、味覚面では薄塩味・芒硝味・石膏甘味が感じられ、匂いは特に感じられませんでした。湯船に浸かると、ツルスベと引っ掛かりが混在する浴感が得られ、豊富な投入量のおかげで抜群の鮮度感が楽しめました。

施設は小さいけれども、お湯の良さは秀逸な、地元の方々に愛される味わいのある温泉銭湯でした。


ナトリウム・マグネシウム・カルシウム-硫酸塩温泉 42.5℃ pH7.2 100L/min(動力揚湯) 溶存物質2.51g/kg 成分総計2.52g/kg
Na+:324.8mg(42.08mval%), Mg++:126.1mg(30.91mval%), Ca++:151.6mg(22.54mval%),
Cl-:190.4mg(14.87mval%), Br-:0.4mg, S2O3--:0.3mg, SO4--:1225.1mg(70.63mval%), HCO3-:315.0mg(14.29mval%),
H2SiO3:115.9mg, CO2:13.2mg,

JR豊肥本線・阿蘇駅より産交バスの内牧温泉方面行で「宝泉橋」バス停下車徒歩1~2分
熊本県阿蘇市内牧1132  地図
「あそおんせんネット」(阿蘇温泉観光旅館協同組合)(サイト内に町湯の案内あり)

13:00~22:00 不定休
150円
備品類なし

私の好み:★★+0.5

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