温泉逍遥

思いつきで巡った各地の温泉(主に日帰り温泉)を写真と共に紹介します。取り上げるのは原則的に源泉掛け流しの温泉です。

壱岐 湯本温泉郷 山口温泉

2024年05月26日 | 長崎県

(2023年3月訪問)
前回記事で取り上げた「すこやか温泉」の隣に位置している「山口温泉」。周辺の人口も観光客多いわけではないにもかかわらず、温泉街中心部から北へちょっと離れたこのエリアでは2軒の温泉施設が隣り合って営業しており、一見の他所者たる私は、その共存関係に不思議なものを感じます。
さて、駐車場に車を停めて受付へ。敷地内には複数の棟があり、利用の際には、まず上画像の建物で受付を済ませます。


隣に建つ緑色にペイントされた建物は家族風呂の棟。


今回私が利用するのは大浴場、いわゆる公衆浴場です。受付や家族風呂がある棟の向かい側に建つ本棟へ入ります。


内部にはお座敷(貸し部屋)が数室あり、有料で使用が可能。


奥の引き戸を開けて・・・


すのこ敷き通路の右が女湯で左が男湯です。それぞれの浴室に出入口のドアが2つずつあるのですが、2つとも同じ浴室へ入れます(つまり男女両浴室とも出入口が2つあるわけです)。


男湯の暖簾を潜って中へ入りましょう。内部は脱衣スペースと浴場の間に仕切りが無い一体型の造りです。大分県別府の共同浴場によく見られる構造と表現すれば、温泉ファンの方にはわかっていただけるかしら。なお脱衣スペースと浴場の間には全く何も無いわけではなく、瓦を載せた低い塀によって仕切られていますが、高さ1メートル程度なので、脱衣スペース側へお湯の飛沫(しぶき)が掛かるのを防ぐために設けられているものと思われます。


大きな浴室内には同じ大きさの浴槽が2つあり、脱衣スペースから見て左側は長湯に適した「ぬる湯」、右側は実質的に適温な「あつ湯」と分かれています。いずれも温泉を投入できるバルブがあるので、適宜バルブを開けてお湯を浴槽へ注ぐのですが、ぬる湯の方は熱くしないように注意します。
浴槽には温泉成分の析出がコテコテに付着しており、全体的に赤く染まっています。お隣の「すこやか温泉」と同じく、しょっぱくて苦汁の味がしっかりと感じられるお湯ですが、これまた「すこやか温泉」と同じく、お湯の赤い濁りから受ける予想に反し、金はあまり感じません。濁りが強く透明度20センチ程度で底は全く見えません。ミネラル分が多いため、温泉のお湯では石鹸はあまり泡立ちません。
こちらの浴場は湯加減の異なる浴槽が2つあるため、その時々の好みに応じて使い分けられますし、私みたいに一度適温浴槽で温まった後にぬるい浴槽で微睡むまで長く浸かり続けるのも良いかと思います。塩辛い温泉ゆえ体の芯までしっかり温まります。無論完全かけ流し。大変素晴らしい温泉です。


ナトリウム-塩化物温泉 70.9℃ 
Na+:5182.0mg, Mg++:300.6mg, Ca++:713.0mg,
Cl-:10087.1mg, Br-:17.4mg, I-:2.8mg, SO4--:757.5mg, HCO3-:499.4mg,
H2SiO3:68.4mg, HBO2:9.6mg, CO2:52.8mg,
(平成22年1月21日)

長崎県壱岐市勝本町本宮南触400
0920-43-0900

7:00~20:00(受付19:00まで)(家族風呂8:00~21:00)
400円(家族風呂800円/1名、1400円/2名)

私の好み:★★★


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コメント (2)
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