Okanagan's Twilight Days

人生の黄昏を迎え、日々の出来事を徒然のままに綴っています(*^_^*)

ガッテン!エコー検査に隠れた膵臓癌発見の秘策! 2018年11月1日

2018-11-01 10:35:59 | 日記・エッセイ・コラム

そう、前回で明かした様に”尾道の奇跡”に繋がる秘策は、エコー検査で直接、早期に膵臓癌を発見したわけではなかった、その裏に更なる奥の手となる秘策があった!では、尾道の医師たちは如何やって膵癌を超早期発見して数々の患者さん達の命を救ったのだろうか!?その鍵は膵臓癌の歴史を変えた大発見にあった!・・その発見の舞台は大阪市中央区大手前にある“大阪国際がんセンター(旧大阪府立成人病センター)”にあった?このセンターで田中幸子医師がリーダーを務める研究グループが、膵臓癌早期発見に繋がる大きな成果を挙げる研究論文を出していた!・・・

 

その論文のタイトルだけを抜粋してみると次のようになっていた・・Slight Dilatation of the Main Pancreatic Duct and Presence of Pancreatic Cysts as Predictive Signs of Pancreatic Cancer~~A Prospective Study!・・小生なりに訳してみると次のようになる・・(十二指腸と胆管に繋がる)膵臓の主膵管の僅かな肥大と、膵臓癌の前兆サインとなる膵臓の水嚢胞の存在~~ 一つの予想可能な研究!・・どうやら、この研究発表が、今回の膵臓癌の早期発見に繋がるポイントになるようである!・・・

田中幸子医師は、大阪国際がんセンターで、40年以上、エコー検査装置を駆使して肝臓癌など数々の病気の癌患者さん達を診て、多くの命を救って来たその道のスペシャリストであった!しかし、如何しても早期発見が出来ない病気があった、それが膵臓癌だった!例え発見できたとしても、そのほとんどが、どうしょうもない位、手の付けられない進行した状態であった!たまたま、いい時期に検査を受けたりとかの偶然に出くわさない限り膵臓癌の早期発見は無理であった!もしも、全国に広く普及しているエコー検査で膵臓癌が早期発見できれば、数多くの命を救うことが出来るはずだと、田中医師はエコー検査での早期発見と奮闘していた!・・・

そこで、田中医師の強い思いから、“エコーで膵臓癌を早期発見”すると云うプロジェクトが動き出した!この壮大なプロジェクトの謂わば相棒として選ばれたのが、当時、田中医師の部下だった井岡達也医師だった、井岡医師も同じで、膵癌が増えてきつつあることは判っているものの、どうやったらいいのか、サッパリ分からない暗中模索の状態であった!だが、井岡先生はエコーで何とかすると云う強い思いを持つようにと、有無を言わせないタイプの田中医師から厳しく指示され、分かりました!と二つ返事で大役を仰せつかった様だ!・・・

ところが、膵臓に出来た小さな癌をエコーで捉(とら)えることは、事実上ほぼ不可能であった!そこで二人は、膵癌そのものではなくその周辺に起きる”癌のサイン”を捉えて早期発見に繋げようと着眼点を変えて行った!その方法は気が遠くなりそうな掴みどころのないものだった!まずは過去に撮られた27000人以上に及ぶ膵臓の画像をシラミ潰しに検証していった!その中から膵臓に小さな異変のある人、1000人余りをピックアップした!更に、凄いのはここからだ、その1000人に改めて集まってもらい、膵臓癌がないかをエコーで再度確認した!更にその後も、膵臓癌が出来ないかを定期的に継続して検査して行った!・・・

   

もし、ある特定の異変を持つ人から、多くの膵臓癌が発見されれば、それが、早期発見のサインであると結論付けた!選び出した特徴の中に膵臓癌のサインとなるものは本当にあるのか?二人にとってある種の(か)けであった!二人も、エコー画像から得た特定の異変を持つ人から、早期膵癌が見つかることは、そんなに期待はしてなかったらしい、ないんかい!凄い不安を抱えながら何とかやり続けようと継続した!ところが、始めて7年後、驚くことが判明した!7年の間に膵臓癌を発症したのは、12人いた、その中に、田中・井岡医師の二人が選び出した同じ特徴が発見された!・・・

  

遂に田中、井岡医師の二人は膵臓癌早期発見のサインを突き止めたのだ!普段、臨床で膵臓癌の患者さんを大勢診ている中で、感じていたことが統計学的にきちんと証明できたのだ!二人は真実に辿り着き、非常に困難な道の中で一歩前進した喜びに慕っていた!ここで健康な膵臓と、早期発見のサインがある膵臓を比べてみると、何処が違っているのだろう?お判りになりますか?・・スタジオに大阪国際がんセンター消化器検診科の井岡達也医師を招いて、その違いを教えてもらこととなった、膵癌のサインのある映像を良く観ると、膵臓の中央に二本線が見て取れた!・・・

    

膵臓には消化液を作ると云う働きがあるが、膵臓の中を走り十二指腸に繋がる主膵管にその消化液を集める様だ、癌の兆候のある膵臓の主膵管の太さが、健康な人の主膵管に比べて明らかにくなっていた!何と、サイン、つまり癌の兆候はもう一つあった!そのもう一つのサインとは、それは膵臓の中に出来る黒っぽい水溜りの袋のような“水嚢胞”である!これが多ければ多いほど膵癌が起こり易くなる様ですぞ!よって、膵臓の主膵管と水嚢胞にサインがある人は、定期的な検査と経過観察を受けることが、膵癌早期発見を可能にすること出来ると言える!・・・

   

前述したように検査装置は色々ある、CTでもMRIでも余裕のある人はPETでもいい、でも、一番手軽に一番安全に定期的に受けられ、費用の一番安くつく膵臓の精密検査が受けられのは、エコー検査で充分である!尾道だって加古川だって何処の病院でもエコー検査装置なら設置されているでしよう、思いついたが吉日、一度、すい臓がん検診を受けて見ましょう・・次回の最終回では「エコー検査を受けるべき人は?」について観ていくことにしよう、ではその時まで・・あっ、今夜も9回表まで4-4の接戦が続いていたが、あ”~~~!延長10回裏にソフトバンクに得点され、我等が広島カープは4-5×のサヨナラで敗れて、王手をかけられた!まあ、移動日の明日はゆっくり休んで、ズムスタに戻って2連勝すれば よかろうかえ、チェスト!・・・  

コメント
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