Okanagan's Twilight Days

人生の黄昏を迎え、日々の出来事を徒然のままに綴っています(*^_^*)

がんワクチン~“その誕生と研究者達の格闘!”~(その4) 2012年12月5日

2012-12-05 17:59:41 | 日記・エッセイ・コラム

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月経前症候群

今日は小生の第2回目の1ヶ月定期健診日である、初回のと同じように、10時に医療センターに入いると、採血室に直行した、今日もかなり混んでいて、採尿と採血が済んだのは10時半頃になった、この検体の検査結果が出るまでに1時間半かかる、その間、小生は、人通りが少なく、一番奥まったところにある廊下にこもり、念入りにストレッチとロングブレス体操を済ました、泌尿器科の診察室に入ったのが12時頃になった!・・・

するていと、ななな~~~んと前回10.653ng(ナノグラム)/ml あったPSAの値が標準値上限4を遥かに下回る2.624ng/ml になっていた!☆それはα1ブロッカーと抗男性ホルモン治療による効能の賜物である!ALP、B-AST、B-ALT、γ-GT、LDなど、肝臓機能の数値も正常値だった!鏡検法による尿沈渣もまったく異常は無かった!・・・

中央処置・化学療法室で、男性ホルモン“テストステロン”値を下げる効き目が4週間続くと言われるLH-RHアゴニスト(Luteinizing Hormone-Releasing Hormone Agonist 、性腺刺激ホルモン-放出ホルモン・神経伝達物質)の腹部皮下注射をうってもらって病院をあとにした、そして坂ノ下の処方箋薬局“たんぽぽ”でピカルタミドとハルナールD錠を受けとった、昼食はスシローで回転寿司を食った☆うめいのなんのって!・・・

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前回お伝えした、本来、人に備わっている免疫組織“キラーT細胞”がガン細胞を攻撃するメカニズムの発見は、なんと偶然の出来事がキッカケだった!スタッフはベルギーのブリュセルで、長年“がんと免疫”の関係を調べているルーヴァン・カトリック大学教授のティエリー・ボーン博士のもとを訪れた、40年前の1970年代、研究員がラットにがん細胞を植え付けていたとき、何故か?腫瘍が消えてしまうラットを発見した!?そこに、どのようなメカニズムが潜んでいるのか?ボーン博士はそのメカニズム解明の研究チームを率いて、遺伝子の解析などを徹底して行なった!・・・

それから15年後の1985年、キラーT細胞がガン細胞の表面に在るペプチドを目印にガン細胞を攻撃することを突き止めるに至った!ボーン博士は『この免疫の仕組み分ったことが、がんワクチンによるがん治療の夜明けになった!☆同じことを人間にでも成功させなくてはと強く思うようになった!☆』と語ってくれた、そしてその5年後、1990年に人間の皮膚がん細胞の表面でペプチドが発見された!そのがん細胞からワクチンをつくり、患者に投与したところ、投与後10ヶ月で腫瘍が消えてしまった!?・・・

こうして、1995年に、これまでになかった“がんワクチンによる治療法の誕生”が確立されていった!この結果を受け、世界中の研究者達が立ち上がりこの研究を進めて行くようになった!するとペプチドの実態が明らかになっていった!ガン細胞に現れるペプチドの形態も色も、肺がん、乳がん、皮膚がんなど、ガンの種類によって異なり様々であった!また一つのガン細胞の中にも何種類ものペプチドが存在していた!更にペプチドにはキラーT細胞がよく反応して攻撃をかける標的となるペプチドと、標的にならないペプチドが混在していた!?・・・

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がんワクチンを作るには、よく反応するペプチドを探す必要があり、このがんワクチン研究の難しさが浮かび上がってきた!更にその後、2004年9月に発刊された“Nature Medicine Vol 10 ,Page 909 ” によれば、免疫医学の世界的権威の出した報告が、このがんワクチン研究に水をさした!440人に500種類ものワクチンが投与されたが、その治療効果が認められた割合は、ほんの2.6%と低いものだった!その結果、がんワクチン開発は大きな壁にぶつかり、世界における研究が下火になっていった!・・・

ところが、その壁を打ち破った研究者達がこの日本の東京大学医科学研究所に居た!その第一人者は東京大学の中村祐輔特任教授だった!中村教授は更に多くのペプチドを調べ、キラーT細胞がよく反応するペプチドを特定することを追及していった!まず1000人以上の患者から採ったガン細胞を集め詳細に分析していった!しかし、またもや新たな課題を突きつけられた!ガン細胞の周りには正常な細胞がベッタリくっつき!詳しく調べることを困難にしていた!・・・

そこで中村教授はガン細胞だけをレーザーで切り抜く技術を開発した!このことが“がんワクチン研究”を大きく前に進めて行った!例えば、肺がん、乳がん、膀胱がんなど、ガンの種類ごとにガン細胞をレーザーで切り抜き、その特徴を詳しく調べていくことによって、“数千種類のペプチド”を見つけ出すことが出来た!しかし、そこからが本当の研究者達の闘いが始まった!?試験チューブ容器に入った数千種類のペプチド一つ一つにキラーT細胞をスポイドで、かけ合わせていく方法をとった!・・・

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その中からキラーT細胞がよく反応するペプチドだけを見つけるという気の遠くなる作業が続けられて行った!・・・そして10年かけ、遂にガン細胞がキラーT細胞によって勢いよく攻撃・破壊されていく、期待の持てる“90種類のペプチド”を発見するに至った!☆この偉業が、この度の治験に使われた新薬の実現に大きく前進したのであった!☆・・・

『今や日本では年間35万人もの患者がガンでなくなっていく!ということは毎日1000人がガンで命を落としているという計算になる!その大半が何の希望も無く、3ヶ月、6ヶ月、1年と暮らしていっている!本当にこの現実を国としてほっといて良いものだろうか?この90種類のペプチドによる新薬の開発が、ガン患者の心の支えとなって、生きる希望を持って欲しい!』と中村教授はこの功績を噛み締めながら心の中を明かした!・・・

この中村教授率いるがんワクチン開発チームの研究成果を受けて日本のがんワクチンの研究は大きく広がっていった!2006年には実際に患者に投与してその効果を確かめる“がんワクチン臨床研究ネットワーク”が発足され、全国56病院の医師達が一堂に集結した!☆その一人である岩手医科大学泌尿器科医師、藤岡知昭教授が取り組んだのが、膀胱がん、前立腺がん、そして腎臓ガンだった!臨床研究にて膀胱ガン末期の患者にがんワクチンを投与した、その6ヵ月後、肺に転移した腫瘍の多くが消滅すると言う結果を出している!・・・

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そして最近取り組んだ臨床研究はがんワクチンの更なる可能性を示すものだった、それは“ガン再発予防”の効果だった!臨床研究に参加した一人の熟年男性がん患者は、以前、膀胱がん腫瘍を取り除く手術を、2年間に5回も繰り返していた!ところが、がんワクチンを打って4年になるが、この4年間、膀胱がんは1度も再発しておらず、何不自由のない健康な日々の生活を送っていた!・・・

この臨床研究に参加した134人のうち、98人に“免疫細胞の活性化”が観られ、その内8割が2年経ってもガンの再発は無かった!医師たちの情熱とネットワークが創りだした日本のがんワクチンの治験は、すでに大勢の患者が投与を受け“比較検討”の第Ⅲ相まで進んでいる☆すい臓がんの他に、食道がん、肺がん、胆道がん、膀胱がん、小児がんなど7種類で治験が始まっていて、世界のトップクラスに躍り出ている!・・・

最後に中村教授は、『我々はこのがんワクチンの可能性に大きな期待をかけているから、今このような臨床研究の形で広がりを見せている、いつでも、どこでも、誰にでも、がんワクチンが使えるような環境が早く整えば良いと願っています!』と締めくくった!日本ではがんワクチンの研究・開発の裾野が広く全国に広がって行なわれている、1日も早い国内承認がなされ、海外の医薬を使うことなく、がんワクチン治療が受けやすくなる医療の均一化が計れることを願ってやまない!・・・

ここで内藤裕子アナの天の声が降(お)り、日本における“医薬品の輸出入のグラフ”が現れた!そのグラフを観れば一目瞭然!輸出量は横這えに対して2000年以降、日本の医薬品の輸入量が年々急激に増えている!2011年の赤字額はなんと1兆3600億円にもなっていた!その理由のひとつが高価なガン治療薬をアメリカなどから輸入していることにあった!次回は“激化するがんワクチン開発競争”に焦点を当ててみることにしよう!・・・

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