路の途中

35歳からジョギングを始め、今もゴールを目指してさまよい続ける市民ランナーの記録。

野辺山完走記2

2008年05月20日 17時39分53秒 | Weblog
・野辺山に向かう車中では、スパーダのナビが「渋滞」を表示している。野辺山で昼食に美味しいそばを食べてから受付をしようとしているのに。到着予定時刻は午後2時と3時の間を行ったり来たりしている。ナビの地図には載っていない最近開通した首都高のルートを通るもやはり渋滞にははまった。
「過去2年間、渋滞したことは無いんですけどねぇ。」とうめさん。なんとかなりますよ。
 私は渋滞は嫌いではない。なぜならば、車好きだからだ。渋滞だとあっちを見てもこっちを見ても車だらけ。「おっ!レクサス」「おっ!クラウンアスリート」「おっ!BMの5シリーズだ!」などと見ているだけで楽しくなる。車の中ではしばし、車の話で盛り上がる。

・昼食はうめさんお勧めのおそば屋さんの予定。「渋滞のせいでそばがふっとんじゃう。」と言いながら昼食計画。とりあえず、談合坂SAに寄ることに。「地元ならではのものが食べたいねぇ。」と言いながらフードコートに。うめさんはお目当ての物が無かったようで車中でパンを食べていました。私はとりあえず「辛みそラーメン」。前夜祭でカレーを食べたいと思っていたのでカツカレーを避けたのです。車に戻るとうめさんに「すぐにそばを食べるっていうのに麺とはやるねぇ。」と言われるまでは前夜祭のことしか頭にありませんでした。(やっぱり流行のあれですか?あれですよ・・・えーと そう ランドラ?)
・高速を下りて、めあてのそば屋さんを探しながら行きます。少しずつ会場が近付いてきます。美味しそうなそば屋さんの駐車場に車を止めて入店。天盛りそばを注文。美味しかったので、あっという間に完食。もう1杯食べたかったけど、5時半からの前夜祭を楽しみにして止めることにしました。(って、この時点で普通に納豆ご飯の朝食・早昼食の辛みそラーメン・遅昼食の天盛りそばを食べてますけど。)
 そば屋さんを出てすぐのコンビニで翌日の朝食を購入。私はおにぎり3個と500ミリリットルペットボトル入りのお茶2本。(車中泊のため夕食の後に飲み物が欲しくなっても容易に手に入らないため。駐車場のすぐ近くには自動販売機もありません。)
・大会駐車場に車を駐め(このときはまだ後に起こるアクシデントを予想することは出来ませんでした。)受付に。「ゴールの時にアナウンスして欲しいコメントはありますか?」と聞かれましたが、考えてこなかったのでとっさに「ありません」と返事してしまいました。何か格好いいせりふを考えておくんだったなぁと後で後悔しました。勿論すぐ隣でやっている前夜祭の受付(チケット購入:1000円)は忘れません。NO136だったと思います。もう結構申し込んでいるんだなぁと思いました。(先着400名ぐらいだったと思います。)
 その後、体育館の中でランニングウエァー等の物色。今回は少し多めに自分の物を持ってきているので必要に迫られて購入する物はありません。ただ、「アーチをサポートする」と書かれた靴下を買って当日履きました。後は野辺山グッズです。昨年は水色の野辺山帽子を買いましたが、今年は紺色の野辺山帽子(またか!)、野辺山ジャンバー(なんで?)と野辺山シューズ入れを購入。野辺山グッズは3点で4800円。ジャンバーは後で大変役立ちました。
 うめさんは更にお店で買い物をしているだろうと思い、荷物預けの準備をしていました。100㎞の部はコース上の3地点から2カ所選んで着替え等の荷物を預けることが出来ます。42㎞と59㎞と87㎞です。このコースは前半に林間トレイルがあるためスタートはソウルの厚めのシューズで走り出すとして、42㎞では着替えとシューズ交換をしよう。2回目の荷物は59㎞か?87㎞か?59㎞だと残り41㎞も残っているし、87㎞だと残り13㎞しかないしどっちにしたらいいねん?とずーーーと悩み、結局87㎞にウィダーインゼリーを忍ばせてラストスパートにかけることにしました。(でも、87㎞までに関門にかかったり、リタイアしたりしていたら無駄になってしまうしと悩みに悩んでいたのです。)
 そんなことをしていたら、会場からうめさんの姿が消えていました。とりあえず(こればっか)車に戻ってみるとうめさんが後席をフルフラットにして寝袋等の寝床の準備をしていてくれました。(すみません。ありがとうございました。)
 車の中では、受付の時に貰った42㎞地点用の袋と87㎞用の袋に荷物を分けて、スタートの時に着用するウェアーにゼッケンを付け、シューズにRCチップを装着。ウエストポーチには空のミニボトルと小銭450円(ペットボトル購入3回分)アミノバリュー3袋。そうそう、念のために荷物にも1袋ずつ入れておくか。サロメチールは?朝塗ってから42㎞の荷物に入れよう。などと楽しみながら荷物の整理をしていました。そうこうしているうちに3時のコース説明会が近づいてきたので残りは説明会と前夜祭の間に行なうことにしました。
・朝3時から起きているので説明会の途中で眠くなってうたた寝をしてしまいました。しかし、あの坂本さんのお話の時には目をぱっちり開けて聞いていましたよ。私の心に残った話は①早め早めの補給を心がける。(これは、今回の準備の50㎞そうでも体験済み。少しずつ、早めに補給を心がけたので1度もエネルギー切れになることはありませんでした。)②「野辺山は起伏に富んでいる。平地より走りやすいと思います。」(誰もが「えー?」と思うような話ですがランナーならば理解できるかも。)「起伏を走る時、人は脚だけでなく多くの体の部分の筋肉を導入してバランスを取りながら走る。脚だけに頼らないので疲労が分散されて楽に走れる。」と言うのです。「そんな馬鹿な?」と思うことは簡単ですが「もしかしたらそうかも」と信じてそうなるような体の使い方をすることが完走の秘訣なのだと思うことにしました。そして、③「100㎞を完走するというのは初めての人にとっては途方もないことに聞こえるかもしれないが100㎞自分の体を運ぶのは『自分の心です』」と言われたのです。 そうだ、そうだよ。 途方もない夢を実現させるのは筋肉や骨格ではなくやり遂げようという強い精神力。デターミネーション(断固たる決意)なのだ!どんなに頑強な肉体を持っていようと、いや、いくら体を鍛えても「走りきる」という強い気持ちがなければ達成することは出来ない。いいや、完走に必要な物は「それだけ」と言ってもいいのではないか?と思いました。でも、睡魔には負けてその後ZZZZZ.
(一体いつ走り出すの? 本当に走ったの?とお思いのあなた!次の更新をお楽しみに)長くなったので「野辺山完走記2」はここまでにします。(って本当にこれ完走記なの?)