光産業技術動向ブログ OITT

OITTとは、Optoelectronic Industry and Technology Trendの略称です。

太陽光発電ドローンで5G通信、グーグルが成層圏ネットワーク計画『Project Skybender』推進

2016年02月08日 | 新現象・新技術

 英ガーディアンが、Googleが成層圏に飛ばした太陽光発電ドローンなどによる5Gインターネット計画Project Skybenderを推進していると報道しました。同紙によれば、本計画は2013年から開始された高高度気球ネットワーク計画のProject Loonと同じスタッフにより担当。主にミリ波を使った5G(第五世代移動通信システム)高速通信の実現を目指しているとのことです。


 実験はアメリカ・ニューメキシコ州にあるヴァージン・ギャラクティック社の民間宇宙港スペースポート・アメリカにて実施中です。使用されているミリ波は現在のLTE通信の40倍は速いとされ、5Gの基礎としてとして期待を集めている電波です。昨年の11月、NTTドコモも商業施設でミリ波を使った5G技術検証実験を成功させています。


 ワシントン大学のJacques Rudell教授によると「ミリ波の大きな強みは、飽和している携帯電話通信網とは違った、新たな周波数が使えること。問題は、短距離で減衰してしまうために携帯電話ほど遠距離には届かないこと」。よってGoogleは空からミリ波を送ることで、弱点を克服しようとしているわけです。


詳しい情報はこちら。
太陽光発電ドローンで5G通信、グーグルが成層圏ネットワーク計画『Project Skybender』推進 - Engadget Japanese


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300GHz帯の無線通信技術を開発、伝送速度100Gb/秒

2016年02月05日 | 通信市場

 情報通信研究機構(NICT)は2016年2月1日、テラヘルツ波(300GHz帯)を用いた、デジタル情報の無線伝送を可能にする技術の開発に成功したと発表した。デジタル信号処理回路との接続が容易なシリコンCMOS集積回路を用い、独自の周波数変換回路と電力合成技術を適用することで、100Gビット/秒の無線伝送を実現している。


 同研究は広島大学とパナソニックと共同で行われ、「世界で初めての成功」(NICT)とする。実用化されれば、データセンター内のデジタル情報やスーパーハイビジョン(8K)の映像信号を光ケーブルなどを使用しなくても、無線で接続できるとしている。


詳しい情報はこちら。
8Kの映像信号を無線で接続可能に?:300GHz帯の無線通信技術を開発、伝送速度100Gb/秒 - EE Times Japan


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成田空港でミリ波帯を用いた次世代無線LAN「WiGig」の実証実験、120分の動画を10秒でダウンロード

2016年02月04日 | 新現象・新技術

 パナソニック株式会社は、次世代無線LAN「WiGig」を使用したWiGigスポットの実証実験を、2月18日から26日まで成田国際空港(千葉県成田市)で実施すると発表した。


 WiGigは、IEEE 802.11ad規格をベースとした60GHz帯を用いた無線LAN規格の1つ。通信距離は最大10m程度だが、最大7Gbpsの無線伝送が可能。実証実験では、空港内にWiGig対応のミリ波アクセスポイントを用いたホットスポットを設置し、「日本のおもてなし」に関する高精細映像のダウンロードが体験できる。アクセスポイントにはWiGig対応モジュールを3基搭載しており、複数ユーザーの同時接続時で1ユーザーあたり1Gbps以上の実行速度を実現するという。


 各無線モジュールは、約120度の送受信指向角範囲を持っており、3つのモジュールを組み合わせることで、アクセスポイントの周囲360度をカバーする。また、ビームフォーミング技術により、目的外方向の電波干渉を抑え、複数のユーザーが同時にデータを送受信する際の速度低下を回避するという。なお、映像の転送デモには、WiGigに対応したUSBドングルを接続した専用の4Kタブレット端末を使用する。


詳しい情報はこちら。
成田空港でミリ波帯を用いた次世代無線LAN「WiGig」の実証実験、120分の動画を10秒でダウンロード -INTERNET Watch


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ザイン、超高速通信用16Gbps伝送技術を開発 - 2017年上期に製品出荷へ

2016年02月03日 | 通信市場

 ザインエレクトロニクス(ザイン)は1月26日、超高速通信用16Gbps伝送技術の開発に成功したと発表した。


 同技術は、16Gbps超高速通信を機器内で実現する技術であり、同社のV-by-Oneシリーズの超高速通信方式のほか、Fibre Channel 16GFC、PCI Express 4.0 (Gen4)、USB3.1、などに対応可能となっている。同社は今後、この16Gbps超高速通信技術を核として8K映像などの高解像度の画像伝送、データーセンター間通信、サーバー基板間通信、PC関連通信などを含めて、光伝送に至るまでの広範な超高速通信におけるソリューション提案が可能になるとしている。


 また、今回確立した16Gbps超高速通信は車載画像機器に求められる温度条件など品質条件にも対応するものであり、民生機器、産業機器、車載機器などに向けたソリューションを提案していくとともに、32Gbps以上のさらなる超高速通信技術の確立に取り組む方針を打ち出している。


詳しい情報はこちら。
ザイン、超高速通信用16Gbps伝送技術を開発 - 2017年上期に製品出荷へ | マイナビニュース


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三菱電機の5G新技術「混雑した街中でも20Gbpsの高速通信」

2016年02月02日 | 新現象・新技術

 5G(第5世代移動通信方式)の実用化に向けた動きが本格化している。その標準化については、ITU-Rにおいて「IMT-2020」の名称で行われているが、「20Gbpsを目指すべきではないか、とうたわれている」と説明するのは三菱電機 情報技術総合研究所 無線通信技術部長の岡村敦氏だ。


 現行の4G(LTE-Advanced)の最大伝送速度はNTTドコモの300Mbpsだが、その60倍以上の伝送速度を5Gは目指そうとしているのだ。 では、どうやって20Gbpsの高速通信を実現するのか。


 具体策の1つは、周波数の幅を広げることだ。5Gでは、移動通信では従来使われていなかった4GHz以上の高周波数帯も活用し、広帯域の周波数を確保しようとしている。


詳しい情報はこちら。
三菱電機の5G新技術「混雑した街中でも20Gbpsの高速通信」 | ビジネスネットワーク.jp


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半径3μmでシリコン光導波路を曲げる技術

2016年02月01日 | 光デバイス

 産業技術総合研究所(以下、産総研)は2016年1月28日、シリコン光配線の先端を曲げて垂直方向に立体湾曲させる技術を開発したと発表した。曲げ半径は、数マイクロメートルと小さい点が特長。シリコン光回路のウエハー面に対し垂直な方向で光を入出力できるため、光ファイバーや光部品と容易に結合できるようになる。


 シリコン材料を光学材料として利用するシリコンフォトニクスの実用化を目指す研究が行われる中で、シリコンフォトニクスデバイスのシリコン光配線と、光ファイバーなどの外部光部品を高効率に結合する技術の確立が必須となっている。高効率な結合技術としては、シリコンフォトニクスデバイスウエハーの表面で結合する方法が模索されている。表面光結合は、光部品実装コストを抑制できる他、ウエハー段階で検査が行えるなどの利点があるためだ。


詳しい情報はこちら。
光ファイバーとの結合を容易に:半径3μmでシリコン光導波路を曲げる技術 - EE Times Japan


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