大阪大学大学院基礎工学研究科の山本俊教授、生田力三助教の研究グループおよび日本電信電話(NTT)の東浩司主任研究員(特別研究員)の研究グループは、大阪大学の井元信之名誉教授、富山大学の玉木潔教授、トロント大学のホイ・クウォン ロウ教授らと協力して、地球規模の量子ネットワークを光デバイスだけで実現する全光量子中継方式を採用することで、量子中継の原理検証実験に世界で初めて成功した。
今回の成果により、全光量子中継実現に残された課題は、損失のない集積光学回路と量子もつれ光源の研究開発だけとなり、これらの光デバイス開発に基づく全光量子中継の実現、あるいはそれに基づく地球規模の全光量子インターネット実現に重要な道筋を示した。
研究成果は、英国科学誌「Nature Communications」に、2019年1月28日(月)19時〔日本時間〕に掲載された。
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