ー 千秋楽から一夜明けまして、玉椿理事に名古屋場所を振り返っていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
(玉椿) 「どうも」
― 毛呂乃関の24回目の優勝でおわりましたが、この結果についてはいかがでしょう?
(玉椿) 「順当すぎてつまらん結果だったねえ。毛呂乃はいつもどおり勃起してるだけで優勝しちまうから、本人的にも張り合いがないかもしれんね。たとえば九日目の相撲なんか見ても、毛呂乃らしからぬ気の抜けた相撲だったろ? わしを含めほかの力士がぴりっとしないと土俵に緊張感が生まれんよね」
― 金精山関は綱とり場所だったのですが、無念の途中休場。さぞかし残念がっているのではないですか?
(玉椿) 「なにかあったのかねえ? 連絡もないからちょっと心配だよね。九月場所には元気に土俵に上がってくれるといいけどね」
― 玉椿関は4勝11敗という成績でした。いくら夜勤がつらいとはいえ、大関としてはせめて勝ち越してほしいとの声もあります。
(玉椿) 「おととしは3勝12敗、去年は15戦全敗だから、4勝11敗ってのは例年よりがんばったと思うぜ。現時点ではベストにちかいよ」
― しかし、相撲ぶりにやる気が感じられないとの声もありました。
(玉椿) 「意識的に捨て試合をつくって体力の温存をはかったりしてたからね。全取組におなじように力を入れてたら、ちょっと体力的にもたんわ」
― 幕下以下ならどもかく、大関がそれやっちゃまずいでしょ。無気力相撲って非難をうけても文句言えませんよ。
(玉椿) 「八百長はしてねえよ。それに最終的な成績はそのほうがよくなると思うぜ」
― 下位の力士はどうでしたか? 気になる力士はいますか?
(玉椿) 「明烏さんががんばってくれたね。今場所、ちゃんと気合を入れた相撲を見せてくれたのは彼だけかもしれん」
― たしかに千秋楽の勝ち越しは見事でした。
(玉椿) 「今年で47歳。数字の上でが衰えがすすむ年齢だけど、戦い方によっては、まだまだ結果を残せるんだよね。中高年男性にとっては希望になる戦いだったと思うよ」
ー さいごに、九月場所の展望などがあればお聞かせください。
(玉椿) 「七月場所が開催延期になった影響で、九月場所までの間隔がいつもより短いんだよね。8月2日千秋楽~9月13日初日で40日くらいしかオフがない。調整が難しくなるだろうけど、そこをうまく乗り切ってほしいね」
― 玉椿理事にお話をうかがいました。ありがとうございました。
(玉椿) 「おう」