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まらずもうこの一年

2012-12-31 09:18:17 | まらずもう新聞編集部のまらずもう分析

 平成24年、まらずもうは激動の転換期を迎えた。

 初場所に摩羅の川が横綱昇進、ついに東西横綱そろい踏みとなって年が明けるはずが、場所直前に先輩横綱・雲虎が突然の引退表明。まらずもう草創期を支えた横綱は優勝3回の記録を残し土俵を去った。これを契機に、この年前半、同時代に土俵を彩ってきた花形力士が相次いで引退。続く春場所には月乃猫、飛埒王が相次いで引退、さらに続く夏場所には史上最強の大関・毛呂乃のまらがついに本体から分離独立。まらを失ったまま懸命の土俵を続けるも、自らが求める快楽に殉じ、ついに綱を締めることなく土俵を去った。平成24年上半期に、一つの時代が終わったといえよう。

 広報部理事を兼ねる大関・玉椿の怠慢もあり、花形力士の去った後の土俵が心配されたが、急速に世代交代が進む。今年幕内の土俵で初優勝を飾った力士は2人。2人とも協会の看板に駆け上がった。新三役として今年のスタートを切った新鋭・家満は初場所で初優勝。続く春場所では大関・汚痔が悲願の初優勝。初場所優勝した家満はその後も連戦連勝、大相撲の69連勝を大きく上回り、84連勝の大記録を樹立。一年経った九州場所後、協会の顔・大関昇進。また、大関・汚痔は春場所で初優勝を成し遂げるや、今までの苦労が嘘だったように優勝を重ね、年間3度、場所の半数を制した。場所ごとに充実した相撲を見せ、秋場所には新横綱に。幻に終わった雲虎・摩羅の川の東西横綱に変わり、大相撲に先んじて今度こそ東西横綱がそろったまらずもう。これを追うように大相撲でも翌場所、日馬富士が横綱に昇進、2横綱に。大相撲を追いかける形でスタートしたまらずもうだが、横綱昇進に関しては大相撲の先を行った形となった。しかも大相撲の日馬富士は横綱に昇進したものの9勝6敗と振るわず、横綱としての実力が早くも疑問視されているが、まらずもうの新横綱・汚痔は九州場所で見事に全勝、先輩横綱の摩羅の川と伯仲した土俵が展開できることが確信されている。

 初場所、横綱雲虎に新横綱摩羅の川、大関に汚痔、毛呂乃、玉椿で始まった平成24年だが、先ごろ発表された25年初場所では横綱に摩羅の川・汚痔、大関に玉椿・家満とこの1年で勢力図は大きく変わった。世代交代は頂点の幕内のみだけではない。底辺でも劇的な世代交代が。7場所連続で序ノ口に居座り続けたもっこり山が夏場所、序二段に昇進し連続在位記録が途切れると、これに気落ちしたのか翌場所序ノ口に復帰するもそのまま土俵を去ってしまう。もっこり山が土俵を去った夏場所、ちょうど入れかわるように序ノ口の土俵に立ったのが茸の山。土俵に立ってもまらは一向に立たず、20代というハンデをものともせず初土俵を7戦全敗という完ぺきな負けっぷりでデビューを果たすや、1勝、1勝、全敗という文句なしの成績で新年の初場所で連続5場所序ノ口在位、もっこり山の「7場所」が見えてきた。さらには九州場所で史上2人目となる2ケタ連敗を達成、連敗を継続している。引退多発、新弟子不足に悩んでいた今年のまらずもうだが、茸の山以外にも、下半期には駒ヶ峰、男山といった有望な下半身を持った力士が相次いで入門、まらを磨き合っている。世代交代が急速に進んだこの1年、この新たな流れを、来年も見守っていきたい。

【初場所】
優勝:小結 家満(初)

場所前に横綱雲虎が引退
新弟子:播潟

【春場所】
優勝:大関 汚痔(初)

元幕内月乃猫、元幕内飛埒王が引退
関脇家満がまらずもう・大相撲通じて最高となる84連勝を達成。

【夏場所】
優勝:横綱 摩羅の川(4)

大関毛呂乃が引退
新弟子:茸の山

【名古屋場所】
優勝:大関 汚痔(2)

大関汚痔が全勝優勝で横綱昇進

【秋場所】
優勝:大関 玉椿(2)

新横綱:汚痔

【九州場所】
優勝:横綱 汚痔(3)

関脇家満が13勝2敗で大関昇進
新弟子:駒ヶ峰(幕下付出)、男山

<年間最多勝>
横綱 摩羅の川 84勝(2年連続2度目)
<年間最多優勝>
横綱 汚痔 3回

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