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夏場所を振り返って

2011-06-04 10:00:00 | まらずもう新聞編集部のまらずもう分析

 

 まらずもう夏場所も、かつてないハイレベルな争いの末、去る5月22日、幕を閉じた。千秋楽後も大関毛呂乃が昨日まで土俵に上がり続けるという混乱を見せたが、それもようやく終息。ここで夏場所を振り返ることとしよう。25名のまらずもう力士たちの最高峰、5名の幕内力士たちは連日みごとな勝ち相撲を披露、10日目まで全員が土付かずという最高峰にふさわしい息詰まる相撲を展開。大相撲が通常開催できず「技量審査場所」になったのに対し通常の「夏場所」を開催できたまらずもう。しかも大相撲の優勝者、すなわち最高成績は13勝2敗であったのに対し、まらずもうの幕内は最低成績が14勝1敗、15戦全勝でも優勝できない力士が出るほどの充実ぶりを見せた。興業全体としても、また、幕内力士一人一人の成績からしても、確実に大相撲に勝ったといえる、記念すべき場所となった。

 この、「幕内全体の充実」に不可欠だったのは玉椿。お荷物大関と呼ばれて久しい古参は、先場所も幕内で1人だけ1ケタ勝ち星と足を引っ張り、無気力な相撲ぶりに非難も殺到。それが今場所、奇跡ともいえる全勝優勝を成し遂げてしまうのだから相撲はわからない。玉椿自身を含め、玉椿の優勝を予想したものは皆無だったのではないだろうか。

 ハイレベルな優勝争い自体は、場所前からある程度予測はできた。横綱昇進後2場所をともに14勝と安定感を見せつつも優勝に一歩及ばず、今場所こその意気込みの雲虎、言わずと知れた勃起お化け・毛呂乃、先場所全勝優勝で勢いに乗る岩手の新星・新小結摩羅の川に十両昇進後無傷の15連勝で満を持して入幕してきた汚痔の山。こうも役者がそろっては、1敗が命取りになりかねない。場所序盤はいつもどおり、毛呂乃が技量の限りを見せつける。いくら通常開催だと伝えても、毛呂乃はこの場所を勝手に「技量審査場所」と位置づけ、ダッチを駆使してあらゆる技量を見せつける。毛呂乃が勝ちこむのは当然としても、今場所は玉椿を含め、誰も振り落とされない。7日目には小結・摩羅の川が汚痔の山の持つ23連勝の記録を更新。以降27まで伸ばしてみせる。ヌかれた汚痔の山も黙ってはいない。13日目にヌき返し、30連勝で千秋楽、連勝記録を翌場所に持ち越した。

 誰も譲らず10日目が過ぎる。ここで動いたのはやはり大関・毛呂乃だった。妨害工作専門の毛呂乃、終盤にきて1人ずつ妨害することを宣言。まずは11日目、摩羅の川が血祭りにあげられ脱落。続く12日目はなんと毛呂乃自身が標的に。丸1日をかけ、自身のまらをも食い止める強大な妨害能力を見せつける。翌13日目は比較対象とばかり、雲虎のまらに妨害を仕掛け、あっさりと沈黙させて見せる。12日目と13日目の毛呂乃の相撲で、毛呂乃と雲虎のまら力の差が浮き彫りに。またしても雲虎、横綱の威厳を毛呂乃に踏みにじられてしまった。残り2日、生き残ったのは汚痔の山となんと玉椿。苦しい体制でも勝ちをあきらめない不屈の男・汚痔の山に対し、いままでやる気の感じられなかった玉椿がここへきて狂い咲き、突如として周りがあきれるほどのやる気を見せる。

 千秋楽、両者譲らず史上初の決定戦、しかも全勝同士という最高の展開に。この時点でも玉椿のやる気には疑問がもたれ、意欲十分の汚痔の山に対する唯一のアドバンテージは「暇」程度かと目されていた。だが迎えた決定戦、玉椿はその「暇」を最大限生かし、だれもが聞いてあきれるようなやる気を見せる。摩羅の川の使うドリンク剤、飛埒王同様にノーパン、月乃猫お気に入りの早乙女つくしのAV鑑賞、汚痔の山の得意とする淫夢とパクリ技の限りを尽くし、「寝たり起きたり」を繰り返す。自身の夢、野宿勃起にも再挑戦し、最後の最後は体力勝負。早朝から丸1日、寝る→(まらが)起きる、という「寝たり起きたり」を繰り返す必死の土俵。対する汚痔の山は、日がな昼寝している玉椿と異なり、慣れない昼寝、休日中に片付けるべきことの存在など、不利な土俵。それでも最後まで勝負をあきらめず、土俵を務める。日が変わるころ、「寝るには至りませんでした。玉椿関、優勝おめでとうございます」と汚痔の山からのコメント。勝負中の諦めの悪さ、勝負後の潔さ、ともに力士の鏡として称賛されていい土俵態度だった汚痔の山。連勝更新時の相撲内容に批判が集まったこともあってか、全勝しながら三賞は敢闘賞1つ。厳しすぎないかという声も聞かれるが、汚痔の山のこと、これを糧にもっと大きな表彰を手にすることを狙っているに違いない。

 その汚痔の山はおそらく来場所は早くも新三役、優勝の玉椿はなんと綱取りとなる。他にも2場所続けて14勝の毛呂乃も、来場所の成績次第では横綱昇進もありうる。さらには関脇昇進確実な摩羅の川はこの2場所29勝1敗、大関昇進の目安「3場所で33勝」を上回ることはほぼ確実、場所後の大関昇進が期待される。まらずもう界の勢力地図に変動を起こしかねない、新横綱、新大関誕生の予感。

 

 十両では幕下付出デビューから3場所目のモンゴル出身、蒼狼が12勝の好成績で入幕確実、外国出身初の幕内の座を射止めた。また、爆発力はないものの味のある相撲で玄人筋からの受けがいい月乃猫も自己ベストの9勝、こちらも幕に届きそうだ。

 幕下以下でも「ノーパン大王」飛埒王が先場所の全勝に続き6勝1敗で新十両、また池男王子はあえて自慰後に就寝、女子と連戦しつつ取組、といった魅力的な相撲を見せた。この池男王子と幕下優勝の家満は来場所、幕下上位に躍進することは確実で関取の仲間入りをうかがう新時代の旗手。番付上位で新横綱・新大関誕生の兆しを見せるとともに、下からの突き上げも盛んなまらずもう界。続く7月ももちろん通常開催、暑苦しい土俵が続くに違いない。

 

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