この時期の秋田と云えば、ハタハタ。季節ハタハタの接岸はいつ?とか、どこでどれだけ水揚げがあったとか、新聞やテレビでニュースにならない日はないほどです。例年12月2週頃に水揚げのピークが来るのですが、今年もラニーニャ現象の影響なのか、先日ようやく県北八森でまとまった水揚げがあったと伝わるものの、それ以外の男鹿半島や本荘・にかほなどではまだほとんど水揚げがないようです。
このためスーパーなどでのハタハタの値段も高止まりで、かつては箱代も出ないと云われた庶民の魚だったようで、売り先がないオスは山に捨てるなんてこともあったようですが、今ではオスでアジやサンマ程度(これらも近年高級魚に?)ですし、卵持ちのメスは一匹300~500円と高級魚並み。かつてのようにメス30匹ほど入っている箱買いだと9000~15000円となってしまう計算でとても手が出ません。
当YHに長期滞在でこの時期は週末漁師状態のお客様も今朝、八森まで初の遠征。しかし、まだ八森漁港の入口までしかハタハタが来ておらず、漁港岸壁での釣りは駐車場がないほどの人気だったものの、殆どの人が空振りに終わったとのことでした。
当YHではオスのハタハタが安く手に入ると云うことから、ハタハタ鮨を作ってきましたが、ここ数年はハタハタが手に入らず状態で、今年もラニーニャ現象継続からハタハタは厳しいだろうと想定していましたので、鮨づくりは行わないつもりです。一部のお客様はそれを期待して来られる方もいたのでとても残念ですが、経営状態がコロナで厳しい中、高級魚を購入して作るというのは難しいようです。
時々