OBERON 日記

1999年1月25日。パソコン通信から始まった公開日記。
できれば、死ぬまで続けたい・・・(爆)。

歳をとることが誇らしく思えた三本の映画

2007-01-09 20:17:25 | Weblog
11月頃だったかな・・・WOWOWで、香港映画を一晩に連続して三本放送したことがあった。もちろん、録画しておいたが、何となく見ずに、年を越してしまった。で、やっと最近になって見たのだけど・・・なんだか、歳をとるのも悪くないなぁ~って気分になった(^^)。

とりあえず、その三本の映画を簡単に紹介しよう。最初の一本は、ケリー・チャンとリッチー・レンの『ブレイキング・ニュース』。二本目は、アーロンとイーキンの『ディバージェンス 運命の交差点』。そして、トリがアンディ・ラウ(華仔)&ジャッキー・チョン(学友)で『ベルベット・レイン』。

香港映画がお好きな方なら、このキャストの紹介だけで、なるほどと、わたしの言わんとするところが読めてしまったと思うけれど・・・一般的には、これだけでは何のことやらだろうな。なので、少し、説明させてもらおう。つまり・・・この三本の作品、まず中堅スターの激突作品が二本続き、その後に、押しも押されもせぬ香港を代表するスターさんの競演作品が登場してるの。

そうそう、これを断っておかなくちゃ・・・これらの映画、どれも、ここ数年内に公開されたもので、そんなに古くない。だから、映画の中に見る俳優さんは、当然、現在の年齢から、そう掛け離れてはいない。

でね・・・映画の出来という意味では、必ずしも、先の二作品が青くって、大スターさんの映画は練れているということではなかった。なにせ『ブレイキング・ニュース』は、ジョニー・トウ監督だし、悪いはずもないでしょ(^^)。けど、映画の内容とか質とは別に、主演の二人が画面にアップになった時の重みっていうのかな、説得力っていうのかな、それが全く違うんだよね。

ケリーは相変わらず超綺麗だしリッチーも渋みを増してきた、アーロン&イーキンの二人が本気で絡むと息を呑む緊張感があるし、両方とも十分に魅力的ではあるんだけど・・・それよりさらに、華仔&学ちゃんが醸しだす雰囲気には、なんともいえない奥行きがあるんだもん。先にも言ったように、これは映画の出来栄えとは、また別のことなの・・・『ベルベット・レイン』では、華仔も学ちゃんも、明らかに髪型間違ってると思うし(爆)。けど、それでも凄いの。二人が並んだときのスクリーンの上での存在感が、なにか違ってるの。

ちなみに・・・たとえば『ディバージェンス』だと、若手トップの一人ダニエル・ウーも共演していて、これが結構見せるし・・・『ベルベット・レイン』だと、エディソン・チャン&ショーン・ユーという『インファナル・アフェアⅡ』の若手コンビが好い味出してるんだけど・・・それも、やっぱり、先輩たちの存在に活かされてるんだよね。

もちろん、安々と時を過ごして、ただ歳をとっただけでは、華仔や学ちゃんが辿り着いた領域には至れないとは思う・・・けど、彼らの手にしたものというのが、彼らが重ねてきた経験なしには存在し得ないことは確かだと思ったんだよね。だから、歳をとることが誇らしいことだと思えたのね。

いまからでも、遅くないかな・・・彼らと同世代の人間として、彼らの過ごしてきた時に負けないように、たとえこれからでも自分の時を充実していかなきゃと思った次第です(^^)。