OBERON 日記

1999年1月25日。パソコン通信から始まった公開日記。
できれば、死ぬまで続けたい・・・(爆)。

盲愛のゆくえ

2012-02-28 20:15:07 | Weblog
よく周りの人から「盲愛タイプだね」と言われます。たしかに・・・自分でも、そう思います(^^;。

だから、行く先を失った盲愛が、もう一つの盲愛対象に向ってしまって、必要以上の精神的負担をかけるのではないかと、それが申し訳なく、心配でした。

けれど、そのことを謝るわたしに、裕太は「わるいけど前からそんなやったで。あんまり変わってないし」と苦笑します。で、考えてみれば、たしかにそうなのです(^^;。

で、思いました。めいっぱい愛していたら、どんなことがあっても、さらにもっとと上積みする余地はないんだなって。それから、一人の人間の中にある愛情というのは、愛する対象の数によって分割されるものではなく、それぞれの対象に向って個別に存在する・・・ちょっと無機質な言い方をするなら、それぞれの対象ごとに容量が設定されるんだなって・・・そしてまた、その器自体も、変えのものは用意できないのでしょう。

誰かに向った愛は、その誰かのみにしか向えない。その全部も、あるいは一部であっても、他には向えない・・・

それに・・・きっと、行く場所を失ったように見えるわたしの盲愛は、行く場所を失ってはいないんでしょう・・・だって、今も確かに、わたしの中にあるもの・・・


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数学者になりたいなぁ~

2012-02-23 19:38:24 | Weblog
自慢じゃありませんが
テストで零点をとったこともあるくらい
数学が苦手です

算数は好きだったんですよ
けど、数学になると、理屈が全くわからなくなって
覚えることがメインになって
そうなると、もうお手上げでした

けど、証明問題だけは好きだったんですよね
図形の証明とかね・・・あれは好かったですね
考えて分かるもの、道筋が通るものは、辿っていて気持ちがいいんですよね
そう・・・楽しいというより、気持ちがいい・・・快楽に近い感覚なんですよね

だからね・・・
数学のとんでもない問題をゲームみたいに解いている人たち
いいなぁ~って思うんです

今から、わたしが数学をはじめても手遅れですかね
テストで零点とるような奴には、そもそも無理ですかね
心機一転、数学者への道、チャレンジしてみようかな(^^;

それにしても・・・
宇宙の真理にたどり着くのって
物理学者でしょうか、哲学者でしょうか・・・数学者ってことはないですかね

どこかをピンポイントに攻めるのがいいのか
統合して考えられる感性の持ち主がいいのか
どうなんでしょうね・・・



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CHEWBACCA's&Wクラス作『AINA』

2012-02-13 06:45:39 | Weblog
先週、CHEWBACCA'sの皆さんが、家に来てくれた。彼らが作った『AINA』という冊子を届けるために。

彼らは、藍那の二つ目の大学の仲間。学部学科を越えて編成される一年生対象のワークショップで、たまたま一緒のクラスになった仲間。だから、ほとんどが18歳の若者たち。

26歳、すでに一つ目の大学を卒業し、社会人生活も経験していた藍那にとって、彼らは子どもにしか見えなかったようだ、最初の頃は。実際、カリキュラムが決まった当初、「ダルイ、ウザイ、メンドクサイ、なんで今さら皆で一緒にワイワイ楽しくワークショップなんかしなくちゃいけないんだ、そんなことのために大学に入りなおしたわけじゃない」と、さんざんっぱら彼女から愚痴を聞かされたものだった。

けど、しばらくしたら言動が一変。彼女の大学生活は、この週一回のワークショップ
を中心に回るようになり、「最高やねん、このクラス!!みんな、好い子ばっかりやねん!!」と、子どもだと侮っていたはずのクラスの若者たちの自慢話を辟易とするほど聞かされるようになった。

そして、半年間のカリキュラムが終了し、クラスが解散してからも、彼女たちはCHEWBACCA'sというグループを創って、一緒に活動を続けることにした。学校の授業とは別に、自分たちで制作をするためのグループだったようだ。

ただ・・・結局・・・藍那がCHEWBACCA'sで、仲間と一緒に何か作品を創ることはなかったけれど・・・

そのCHEWBACCA'sの皆さんが、『AINA』という冊子を創ってくれた。そして、それを、先週、わたしたちのもとに届けにきてくれたのだ。

表紙を見て、わたしは絶句した。彼らの前で、決して悲しそうな顔はするまいと思っていたので、すぐに平常心で応対するよう努めたけれど・・・心の中では号泣せずにはいられなかった。だって、その表紙の写真の藍那が、あまりにも屈託のない笑顔で、わたしに向って笑いかけていたから。

制作に使うために集められたのだろうダンボールの山の上で、足を投げ出して座り、赤ちゃんみたいに無邪気に笑っている藍那。本人が見たら、「こんな写真イヤだ、わたしはもっと美人なのに」と、またブーたれるだろうけど、こんなに愛らしい笑顔・・・泣かずに見ることなんかできやしないじゃないか・・・

だから、未だに、わたしは、この『AINA』を、ちゃんと読んでいない。手にとって、この表紙の笑顔を見ただけで泣いてしまうから、その先、ページを開くことができないでいるんだ。

けれど、昨夜、一人の時間に、思い切ってページを捲ってみた・・・


はじめに

この本をつくったのは、ねーさんに喜んで欲しい一心だ。でもねーさんは何を一番よろこんでくれるかな。いっぱい考えたけど答えは1つだった。僕らでは想像のつかないほどの思いで日々を過ごしているであろうご家族に、ねーさんがどれだけ愛されていたか、どれだけ毎日を全力で駆け抜けていたか、それを伝えること、お父さん、お母さん、弟さんたちが少しでよろこんでくれることが今のねーさんの1番望むことじゃないかなって思う。

この本には、そんなねーさんとの8カ月間のありがとう!とバカヤロウ!が詰まってます。


また、次のページが開けなくなってしまった。滴る涙で『AINA』を濡らさないようにするのが精一杯だった。だから、この続きは、まだ見ていないまま、今、これを書いているのだけれど・・・

『AINA』を前にして、CHEWBACCA'sの皆さんへの感謝の気持ちが溢れるのとは別に、わたしは彼らに嫉妬している自分を感じている。藍那への思いを形にできる彼らへの嫉妬。形にできない自分への苛立ち・・・

藍那は、わたしが何をすれば、一番よろこんでくれるのだろう・・・わたしは、藍那のために何がしてやれるのだろう・・・あの子の為に、わたしに出来ることなどあるんだろうか・・・今日もまた、無為に時間が過ぎていく・・・

ずっと前に書いたショート・ショート

2012-02-09 18:29:00 | Weblog
ずいぶん前に、仕事で一本、ショートショートを書いた。ショートストーリーのコンテストサイトの立ち上げに際し、利用者にサイトをアピールするためのサンプルコンテストに掲載する為の超短い小説。テーマは『財布』だった。

その担当者から、サイトが無事に出来上がったと、今日、連絡を受けた。

わたしの書いたのは「絹の札入れ」。真ん中より少し下のほうに掲載されている。
http://www.jiku-monogatari.jp/entry/?mode=list&word=C120128100750

エッセイのように見えると思うが、実際にあったことではないので、あくまでもフィクション。ただ、読んでいただければ感じていただけるのではないかと思うけれど・・・母と藍那をイメージして書いた。

それを改めて読み返して・・・ほんとうに、藍那が「あれがいいんだもん」と言ったことがあったような気がした。いや、もしかしたら、ほんとうはほんとうに、あったのかもしれない・・・。



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分からない

2012-02-08 16:26:07 | Weblog
生意気にも考えていた
微力であっても
なにか世のため人のためになるようなことが出来ればと

もちろん、このわたしのことだから
善人の心でそんなことを思っていたわけじゃない
そうすれば自分が気持ちイイだろうなと
そう考えていたからではあるが
とにかくまあ、多少なりともそんなことを思っていた

けれど今は欠片もそんなことは考えられない
わたしが誰かの為に何かをする?
そんなこと出来るはずがないと思い知った

でも、すでに動いていた
というか動いてもらっていたことがある
それを途中で放棄するというのは
あまりにも責任感がなさすぎる
動いてくれていた人に対しても義理がたたない

けれどそれでも今はもう微塵も自信がないのだ
どんなことであっても行動するということに自信がもてない

だから、あいびーからも、おいおい身を引こうと思っている
ちょうど、あいびーも、そういう時期に来ているようだし
もう彼女たちは、わたしが居なくても
なんの支障もなく、あいびーを運営していけるだろう

山猫軒は、もともと自由すぎる営業スタイルで
開店してるのやら閉店してるのやら分からないような状態だったし
このまま・・・ということになるのではないかと予感している

ライティングの仕事は今のところ
いままでお付き合いのあったクライアントさんから
お声がかかった仕事だけをしているけれど
それも、おいおい整理していこうかと思っている

だから問題は福祉施設を造るという計画・・・
ふむ・・・今さら止めますというのは・・・とは思うけど
ほんと、これこそ自信がない・・・

わたしが身の程知らずにも自信満々である時でさえ
かなりの冒険というか挑戦だったわけで
それを、今の状態で・・・どう考えても無理だと思うのだけど・・・ふむ

ただ、こうして、すべての仕事から手を引いたあと、わたしはどうするんだろう

習い事でもするか
趣味で調べごとにでも熱中するか
書き物に専念するか

それとも
十代のころの夢だった仙人にでもなるか
それが一番わたしらしいのかもしれない
でも、仙人になるためには、どうすればいいんだろう

先日、ちょっとした勉強をした
知り合いに課題を与えてもらって
そのことについて学び、自分なりに考えた
その時、その時間を、わたしは楽しいと感じていた
やっぱり、ここが本来の自分の居場所なのかなと思わなくもなかった

本来の自分から離れて頑張っていたのは何のためだったのか
今さらながら分かった気がする
そのことに一片の悔いもないけれど
頑張る理由を失った今、その場所にいつづける意味はない気がする
もちろん、頑張った理由はその一つきりではないけれど
失った一つは、あまりにも大きいのだもの

だからといって
何もかも捨てて楽しみたいなどとは考えていない
楽しみたい・・・そんな発想、できるわけもない
いや・・・それでもわたしは、楽しみたいと思っているんだろうか

もちろん、わたしは生きる
これからも、決められた時間の人生を生きる
母に、また逆縁の苦しみを味わわせたくないもの
裕太や夫にも、これ以上の精神的負担をかけたくないもの

けれど、どう生きるのかと考えたとき
どう生きればいいのかが、まったく分からない
どう生きたいのかも、まったく分からない
これでも生きているといえるのかな・・・
うん、これでも生きている・・・そう、これでも生きている・・・そのことの大きさを、わたしは誰よりも知っている


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強くなんかなかった

2012-02-04 18:29:09 | Weblog
旅に出たいと思う
知っている人が誰もいないところで
完全なる異邦人でありたいとおもう

けれど考えてみれば
一人で海外にいったことがないことに気づいた

子どもたちを連れ
すべてを自分で手配し
個人旅行をしたことはある
それは一人旅より大変なことだとそう思っていた
だって守るべき者たちがいるのだもの
一人の方が絶対に気楽だし

でもそんなことなかった
守るべき者があることで
わたしは本来の自分より強くあることができてたんだ
自分だけではその強さは望むべくもないんだ
今のわたしは信じられないほど脆弱だ

支えているつもりで支えられていた
守っているつもりが守られていた
わたしはちっとも強くなんかなかった

それを望むか

2012-02-04 18:21:48 | Weblog
世の中には
たくさんの悲しみかある
たくさんのたくさんの悲しみがある

だれもがそれに耐え
それを乗り越えていく
重く深い悲しみをおって生きる

それがわたしにできないはずはない
ただわたしはそれをしたくない

夢をみた・・・

2012-02-04 07:41:56 | Weblog
事故後、はじめて夢を見た

藍那が、家に帰ってきたんだ
「あらっ」って、わたしたちは迎えた
で、台所で一緒に食事の用意して雑談して
普通の日常の生活・・・

わたしが居間にいたら
藍那が、一人で入ってきた
二人きりになった

わたしは藍那に言った
「いい?」
そして、彼女の二の腕をギュッと掴んだ

姿は見えていても
こんなにハッキリ見えていても
触れられないんじゃないかと
心のどこかで恐れてた
でも、どうしても触りたかった
そしたら・・・

わたしの手のひらに
しっかりと藍那の腕の感触が伝わってきた

藍那が
「わたしも、それが一番、嬉しかったの」
と言った

わたしは藍那を思いっきり抱きしめた
わたしの腕に胸に
藍那の感触がシッカリとあった

あまりに強く抱きしめたから
藍那が、ちょっと苦しそうにした
そうしてもう一度
「わたしも、これが一番、嬉しかったよ」
って言った

わたしは
オイオイと声をあげて泣いた
雄たけぶくらいに泣いた
そしたら、目が覚めてしまった
泣かなきゃよかった・・・
そしたら、目がさめずにすんだろうに

でも
起きても、ちゃんと腕に感触が残ってる
藍那の感触が、しっかりと残ってる
わたしは、あの子を、抱きしめた
たしかに、しっかりと抱きしめた
抱きしめた