休日の楽しみは、なんといっても午前中の微睡である。
朝、起きるのは苦痛ではないが、いつもなら働いている時間に、布団にゴロゴロと横たわり、うつらうつらと怠けている時間。この幸せを味わいたいが故に、週末が待ち遠しい。
とはいえ、空腹に耐えながら眠るのは、けっこう辛い。普通に朝食を採ってしまうと、食べ過ぎであることは明らかだ。私の場合は、さらに薬を飲まねばならない。どうしても、朝になにか食べておく必要がある。
私が長年、愛用していたのは、いわゆるコーンフレイクなど牛乳をかけるだけで食べられるシリアル食品だ。最近、やたらと見かけるグラノーラも一時期は随分と食べていた。個人的にはケロッグ社のが一番味が良いと思う。
だが、今はあまりグラノーラは食べていない。一見、健康そうにみえるグラノーラだが、実のところ糖質が多く、牛乳をかけるとカロリーも決して低くない。また、それほど腹持ちがいいわけでもない。
私はグラノーラをかれこれ10数年以上食べている。欧州のホテルの朝食で試してみて、けっこう気に入ったのがきっかけだが、当時の日本では少数派というか、あまり人気はなかった。
その理由は分かる。あまり美味しくないからだ。だが品質改良させたら世界一(多分)の日本である。先に述べたケロッグ社をはじめ、各社が次なるシリアル製品の目玉として、グラノーラは日々進歩してきた。だから美味しくなってきた。
そのかわり、糖質が増えた。つまり甘くなってきた。これはグラノーラの海外製品を食べて比較すれば分かる。私は輸入物のグラノーラを何種類も食べてきたので、日本製が甘すぎに感じてしまう。
特に北欧からの輸入物だと、蜂蜜をかけるか、バナナを刻んで載せて食べるなど工夫しないと、拙くて食べるのが辛かった。本来のグラノーラはそれほど甘いものではないのだ。
現在もシリアルはけっこう食べるが、玄米フレークや、輸入物のミューズリーにバナナやブルーン、乾燥マンゴーなどを刻んで混ぜて食べたりしている。朝食が甘すぎるのは、どうも趣味に合わない。さりとて、本来のグラノーラの甘くない素っ気なさは、あまり美味しくない。だから一工夫しているのだ。
最近流行りのグラノーラ。もしダイエットのつもりで食べているなら、ちょっと注意が必要だと思います。