曖昧批評

調べないで書く適当な感想など

2018年 日本シリーズ第6戦の感想

2018-11-03 22:41:56 | スポーツ


今日は締まった投手戦だった。西田のスクイズは僕も予想してなかった。1アウト二三塁は得点確率の高いシチュエーションだし、あそこでスクイズすると二死三塁になり、8番甲斐は敬遠されて次は投手。バンデンハークに代打を出さない限り、一点しか取れない作戦だったが、工藤は敢えてそれをやった。1点勝負と読み切っての采配だった。

ポイントはグラシアルのソロ本塁打かな。彼のスイングの軌道から、変化球は合わない気がしていた。カープバッテリーもそう思ったのか、あの打席は変化球を3つ続けた。そして1球ストレートを見せた。そこで多分グラシアルは変化球待ちに変えた。低めに落としてきたので泳がされたが、タイミングはバッチリだった。正直言って、グラシアルはホークス打線では珍しく威圧感を感じない打者だったのだが、意外にできるやつだった。

シリーズ全体では、緒方監督が依然として采配下手だったのと、カープの選手の妙な緊迫感のなさが敗因かなあ。

継投に関してはジャクソン6連投の2016年から少し進歩したが、今度は機動力に固執した。惜しいアウトならともかく、8回の盗塁失敗、全て余裕のアウトだった。今日の1回目は甲斐の送球が少し浮いて足にタッチできずリクエストになったが、タイミング的にはベースの50センチ手前でアウトだった。自分たちの野球とやらに拘って走らせまくったのだろうか。工藤が内川に2度も送りバントさせたのとは対照的だった。

福岡に行ってから、田中と菊池がお見合いしたり、送りバントされても大瀬良がチャージせずゆっくり一塁に投げたりと、日本シリーズっぽい緊迫感が感じられない場面が何度かあった。初戦引き分けたことから、第8戦がマツダスタジアムになり、ホームに戻って3連勝すればいい、とでも思っていたのだろうか。第5戦、どうせ負けたんだから誰か適当な先発を出しておき、第6戦大瀬良、第7戦ジョンソンをそれぞれ万全の中6日で先発させていれば、まだあり得たが、2016年もそれで失敗したのに二枚看板の登板間隔を詰めてしまった。

正直いって、去年のベイスターズのほうがホークスを苦しめていた。カープは日本シリーズに対する姿勢が甘いような気がする。戦力的には遜色ないのにあっさり負けたんだから。

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