曖昧批評

調べないで書く適当な感想など

仕事のパフォーマンスが急激に低下する辛さ

2018-11-25 12:07:47 | デジタル関係
といっても深刻な話ではない。ゲームの話だ。

最近、実況パワフルプロ野球(パワプロ)のマイライフというモードにハマっている。一人の選手になりきって、最長30年のプロ野球人生を味わうというモードである。

主観視点ではないが常に自分中心の視界なので、外野で守っていると、バント処理なんかは「遠くでなんかごちゃごちゃやってるな」と他人事。一塁走者として二塁に走るときに顔の横を敵ショートの送球が掠めてびびったりする。自分しか動かせないので、自分が頑張っても負けることがある。オーダーはCOMの監督が考える。成績が悪いと二軍に落とされる(二軍の試合もある)。

マイライフをプレイしたのは、中古で買ったパワプロ2016を2017年データにアップデートしたもの。少しアレンジしているが、本名プレイである。外野手で、初期値は弾道3、ミートC、パワーC、走力C、肩力E、守備力D、捕球Eだったかな。2割8分、15本、守備は平均よりチョイ下、みたいな選手である。

僕はもともとバッティングが下手なので、カーソルを合わせてくれるロックオン機能をONにした。レベルは真ん中の3で。それでもなかなか当たらなくて4月は二軍だったが、慣れてくると面白いようにヒットが打てるようになった。シーズン中盤からは1番スタメン左翼で起用され、規定打席に到達。打率4割2分、本塁打5本、打点21を記録。首位打者、最多安打(西武秋山と並ぶ216本)、最高出塁率、新人王を獲得した。

契約更改では年俸が10倍の8000万円に。背番号7を希望したが「まだ早い」と言われて69(泣)のまま。

あ、ちなみに大卒でドラフト3位で、もちろん東京ヤクルトスワローズに入団している。

2年目は開幕から最後まで1番に固定。1年目は僕がレフトに入ったせいでバレンティンが控えに回ってシーズン5位に沈んだので、志願して一塁手にコンバートされた。青木がいないので、これで上手く収まるのだ。

前年はロックオンレベル3で非現実的な成績になったので、今年はレベル2(少しアシスト)に落とした。開幕当初は3割8分という僕としては低い打率で低迷したが、慣れるとまた打ちまくり。6打数6安打の離れ業を演じたり、谷佳知のシーズン最多二塁打52本を抜く65本、イチローの持つシーズン安打数世界記録262本を余裕で超える309安打を放ってリーグ優勝に貢献した。セリーグMVPこそ50セーブを挙げたヤクルト新外人ブレインに譲ったが、全試合全イニング出場で打率4割7分1厘、12本塁打、56打点。首位打者、最多安打、最高出塁率を受賞した。

クライマックスシリーズは、3位から上がってきた広島に追い詰められたが、僕の2本塁打などで3勝3敗で辛くも突破。ソフトバンクに現実でやられた復讐をしたいと思っていたのに、日本シリーズはなぜか日ハムと対戦。4勝1敗で降した。僕は5割超えの打率と2本塁打でシリーズMVPに輝いた。

契約更改は、まだ2年目オフだし2億いくかどうかと思っていたが、なんと4億700万円(注)。なぜか背番号7は受け入れられず、久古が引退して空いた26をもらった。

で、問題の3年目。日本一にもなったし、もういいだろう。打率は3割5分くらいでいいだろう。と思ってロックオンレベルを1(ほんの少しアシスト)にした。すると、オープン戦からまったくヒットが出ない。真中監督にも「調整が上手くいってないのか」と心配され、それでも前年までの実績で開幕は1番ファーストでスタメン。しかし、打てない。打率は2割行くかどうか。捉えたと思ってもセカンドフライ。去年ならセカンドの頭を狙って越せたのに。

昨年は僕がヒットで出塁し、2番西岡(ロッテ→MLB→阪神→ヤクルトw)に送られ、山田とバレンティンに返してもらうというのがヤクルトの得点パターンだったのだが、僕が出塁しないから全然点が取れない。チームは最下位を独走。毎試合、試合後のロッカールームで監督に悲しそうな顔で「しっかりしてくれよ」と言われる。きついファンには「今日はお前のせいで負けた!」と野次られる。

昨年までに獲得した8万人のファンに申し訳がない。チームで一番の高給取りなのに、チームに多大な迷惑をかけている。昨年の「俺が勝たせる」感はおろか、「皆で勝つ」感もない。ほとんど勝ててないし。1番に自分がいると攻撃が機能しないので、監督に7番降格をお願いした。昨年まではアホほど右中間に抜けていたのに内野フライなので、「強振」を多用したら、4月だけで3本塁打という皮肉な結果。それでも打率は2割3分を超えることはなかった。

引退した後も連絡をくれた大松(僕に一塁のポジションを奪われた)の顔が浮かぶ。なんとなく最初に出会ったから付き合ってるけど、話し方がイライラするし、4回プロポーズしても「もう少し待って」と勿体をつける彼女との未来も見えない。ロックオンレベル2にしないと、4億貰っている打者のパフォーマンスは出せない。

ズルをしないと給料分の仕事ができない。でもズルはしたくない。僕は静かにパワプロ2016のカードを抜き、新品で買ってきたパワプロ2018を挿入した。サクサクセスで弾道3、ミートC、パワーC、走力S、肩力B、守備力B、捕球E、なぜか威圧感持ち、顔とフォームは同じだけど名前はちょっと違う外野手兼一塁手を作って再スタートした。現在1年目の8月で、やっとレギュラーになったばかりだが、年俸900万なので、すっきりした気分でプレイしている。打率2割7分、盗塁11。ロックオンレベルは1だ。

・・・・・

ゲームとはいえ、以前までの仕事のパフォーマンスが突然出せなくなったら、このように辛い思いをするのだということが分かった。例が野球なので、ほんとに突然100が10になったりするが、一般人だって病気や怪我や家庭環境の変化などで、いつそのような極端なパフォーマンスの低下が発生するかわからない。

そして、そのようなときでも面の皮が厚い人間は存在する。ネタにされるほど成績が落ちているのにFAで巨人入りした中島宏之氏、5億から1億まで減額されて揉めている金子千尋氏、ゲームでは世話になったが、現実ではMLB挑戦失敗からの阪神でも大怪我で何もできなくなった西岡剛氏など、人間離れした強靭なメンタルをお持ちのようだ。僕はゲームでも耐えられなかった。

逆に、12億?もらってるのに1試合だけ出てストライクが入らずソフトバンクをクビになった松坂大輔氏は、中日で復活した。ソフトバンク時代、よくノイローゼにならなかったなと思うし、よく復活したなとも思う。彼はメンタルも怪物ですわ。


6打数6安打2本塁打4打点の日。チームも大勝。

注:初出時に700万円は何かと書いたが、年俸3億7000万に年間ミッション「秋山を超えろ」の達成ボーナスで10パーセントアップの3700万がプラスされたのだと思う。

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