曖昧批評

調べないで書く適当な感想など

胆振東部地震で考えたことなど

2018-09-15 00:28:27 | 社会
僕は高校卒業まで北海道の苫小牧市に住んでいた。今も実家は苫小牧にある。ので、今度の胆振東部地震で震度6以上を記録した地域に、多数の親戚、友人、知人が住んでいる。



あの日、朝起きてテレビをつけて地震のことを知った。苫小牧で震度6。えっ、と思ったが、同じく震度6を記録した浦河沖地震(1982)を思い出した。あれで大丈夫だったんだから、今度も大丈夫ではないか。僕は北海道は地震に強いと思っているが(これを書いている今も)、その根拠は浦河沖地震で何もなかったから、である。

だが、もちろん母のことは心配なので、すぐ電話したが、出なかった。回線は混んでいるだろうし、電話線が切れているかもしれないし、中継局が壊れているかもしれない。

気になりながら電車に乗って職場に向かった。途中でメールを打ったら返事が来た。大丈夫だという短いメールだった。

その後も何度かメールしたが、返事はなかった。北海道全域が停電していた。原因は苫東厚真火力発電所だった。また苫小牧か! 苫小牧が全国ニュースになるとき、大体悪い意味でなっている。石油備蓄基地の火災とか。

実家が宮城県なので、うちの奥さんは東日本大震災で両親や親戚の安否を確認したり、連絡を取ったりするのに慣れている。帰宅したら奥さんが僕の母の情報を入手していた。しばらく夜は娘(僕の妹)の家に泊まるらしい。

その後、電話が繋がり、母と話すことができた。「家が潰れるかと思うくらい揺れた」「余震が怖い。熊本は余震のほうが本震より大きかったらしいから」「孫(僕の甥)と偵察に行ったらセブンイレブンもスーパーも真っ暗だった」「樽前山の噴煙が見えないのが不気味。風で北に流されてるならいいんだけど」などなど。

母は地元山岳会に所属もしている山ガールなので携行食糧の備蓄があり、近くのスーパーが営業再開しても、すぐには買出しに行かなかった。「並ぶの嫌だし、食べるものは十分にあるし」だそうな。

母は普通に暮らしていることが分かった。だが、親戚や知人の無事は、なかなか分からなかった。

義弟(妹の旦那)の実家は鵡川で農業をやっている。かなり震源に近いので心配だったが、「ペチカが折れた」だけで被害なし。

ずっと音信不通になっている早来の叔母の安否が不明。早来に住んでいて、実家が厚真町にある高校時代の友人の安否も不明。一度だけ行ったことがあるご実家は、崖の手前とかじゃないので大丈夫だと思うが・・・。

その他、親戚のほとんどと、高校までの友人のほとんど全てが苫小牧と札幌周辺にいるので、全員が完璧に無事ということはないのではないかと思う。亡くなってはいないだろうが、怪我くらいはしているかもしれない。

東日本大震災もそうだったが、亡くなった方のリストがネットのどこにも上がってこない。そういうものなのだろうが、僕としては親戚友人知人がそこに「載ってない」ことを確認して安心したい。今はもう落ち着いたが、地震から数日間は、こっちが気づいてないだけで、誰か知り合いが亡くなってたり大怪我したり家をなくしたりしてるんじゃないか、そんなときにヤクルトの試合に一喜一憂していいのか、SAOIFでデイリークエストしてていいのか、と考えて、何もかも楽しめなかった。被災地関係者のみ閲覧可能な被災者リストみたいなものがあるといいのだが。

・・・・・

先ほど(9/15)母と電話で話した。近所は元通りで余震も落ち着いているが、スーパーで牛乳が売ってないとのことだった。あと節電で街が暗い。そしてまだ樽前山の噴煙は上がってないそうだ。

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