先日、ホンダカーズ某店にてS660を試乗した。約1年ぶり、3度目である。ATのつもりだったのだが、諸般の事情により直前でMTになってしまった。MTは前回の試乗で何度もエンストしてトラウマになっている。ワクワクしかなかった試乗が一気に緊張感のあるのものに。
前回も書いたかもしれないが、僕はガソリンMT車の運転経験がほとんどない。教習車はディーゼルのマツダ・カペラだった。ディーゼルはトルクがあるので、多少回転数を外しても粘ってくれる。回転数の上昇もゆっくりだ。父親の車もずっとディーゼルMTで、免許を取ってからもほとんどディーゼルしか運転していなかった。唯一の例外が母のスバル・ビビオだったが、それを運転したときは、かなりエンストした。
今回のS660はアドミラルグレーのα。幌はまたしても閉じた状態。だが、タダでさえ注目を集める車なのにエンストする可能性があるのだから、オープンじゃないほうがいい。
トラウマにはなったが、僕なりにイメージトレーニングはしていた。エンストの原因はクラッチを早く離しすぎることだった。今回はゆっくり慎重に足を緩めていくぞと固く誓って望んだ。
その甲斐あって、多少ギクシャクすることはあってもエンストすることはなかった。左足の筋肉は悲鳴を上げているが、全身全霊を傾けてクラッチを繋いだ。運転を楽しむどころではなかったが、我ながら成長したわと思って満足だった。
大きな交差点の右折レーンで渋滞し、半クラッチのみで前進するシーンが何度かあった。もう汗だくで必死にクラッチをゆっくりと、ゆっくりと離す。それやってるうちに半クラッチの位置は嫌でも分かった。さらにもう一つコツを発見した。
S660は寝そべって座るため、足は投げ出すようにしてペダルを踏む。足が入るスペースの天地が狭く、クラッチ操作の際に靴の踵がフロアマットに引っかかってスムーズに動かせないことが多々あった。タダでさえ左足の筋肉パンパンなのに引っかかると非常に危険だ。筋肉とエンストが。
停車中に何度かクラッチを踏んだり離したり練習しているときに閃いた。つま先で踏むからダメなんじゃね?
僕は繊細なペダル操作のためにはつま先で踏むべきだと何故か思いこんでいた。まあ、ATでもMTでもアクセルはそうしてるんだし、左足もそうしていた。が、もう左足が限界なので、多少雑になってもいいから土踏まずで踏んでみようと思って、実行した。すると、かかとは引っかからないし、力いっぱいやらなくてもいいし、いいことだらけだった。
これだ! そういえば、教習所時代もつま先では踏んでなかったような気がする。
それからは、土踏まずよりちょっと上でクラッチペダルを踏むことにして、試乗後半は安定した。すげー簡単なことだし、こんなことで悩んでいたのは僕だけかもしれないが、トラウマは解消した。まあ、ディーラーに戻って縁石を乗り上げたとき(坂道発進の形になってしまった)と、駐車でバックに入れたとき(3回目にして初めてバックにギアを入れた)にエンストしたけどな。
というわけで、S660がどうこうではなく、MT教習みたいな試乗になってしまった。降りてみて、初めて自分が運転していたのがモデューロフル装備だったことに気づいた。リトラクタブルのリアウイングも付いていた。付いてたどころではなく、開いていた。全然知らなかった。そういえば、シフトノブが全金属銀色の細身のやつだった。あれもモデューロだったんだな。
前回も書いたかもしれないが、僕はガソリンMT車の運転経験がほとんどない。教習車はディーゼルのマツダ・カペラだった。ディーゼルはトルクがあるので、多少回転数を外しても粘ってくれる。回転数の上昇もゆっくりだ。父親の車もずっとディーゼルMTで、免許を取ってからもほとんどディーゼルしか運転していなかった。唯一の例外が母のスバル・ビビオだったが、それを運転したときは、かなりエンストした。
今回のS660はアドミラルグレーのα。幌はまたしても閉じた状態。だが、タダでさえ注目を集める車なのにエンストする可能性があるのだから、オープンじゃないほうがいい。
トラウマにはなったが、僕なりにイメージトレーニングはしていた。エンストの原因はクラッチを早く離しすぎることだった。今回はゆっくり慎重に足を緩めていくぞと固く誓って望んだ。
その甲斐あって、多少ギクシャクすることはあってもエンストすることはなかった。左足の筋肉は悲鳴を上げているが、全身全霊を傾けてクラッチを繋いだ。運転を楽しむどころではなかったが、我ながら成長したわと思って満足だった。
大きな交差点の右折レーンで渋滞し、半クラッチのみで前進するシーンが何度かあった。もう汗だくで必死にクラッチをゆっくりと、ゆっくりと離す。それやってるうちに半クラッチの位置は嫌でも分かった。さらにもう一つコツを発見した。
S660は寝そべって座るため、足は投げ出すようにしてペダルを踏む。足が入るスペースの天地が狭く、クラッチ操作の際に靴の踵がフロアマットに引っかかってスムーズに動かせないことが多々あった。タダでさえ左足の筋肉パンパンなのに引っかかると非常に危険だ。筋肉とエンストが。
停車中に何度かクラッチを踏んだり離したり練習しているときに閃いた。つま先で踏むからダメなんじゃね?
僕は繊細なペダル操作のためにはつま先で踏むべきだと何故か思いこんでいた。まあ、ATでもMTでもアクセルはそうしてるんだし、左足もそうしていた。が、もう左足が限界なので、多少雑になってもいいから土踏まずで踏んでみようと思って、実行した。すると、かかとは引っかからないし、力いっぱいやらなくてもいいし、いいことだらけだった。
これだ! そういえば、教習所時代もつま先では踏んでなかったような気がする。
それからは、土踏まずよりちょっと上でクラッチペダルを踏むことにして、試乗後半は安定した。すげー簡単なことだし、こんなことで悩んでいたのは僕だけかもしれないが、トラウマは解消した。まあ、ディーラーに戻って縁石を乗り上げたとき(坂道発進の形になってしまった)と、駐車でバックに入れたとき(3回目にして初めてバックにギアを入れた)にエンストしたけどな。
というわけで、S660がどうこうではなく、MT教習みたいな試乗になってしまった。降りてみて、初めて自分が運転していたのがモデューロフル装備だったことに気づいた。リトラクタブルのリアウイングも付いていた。付いてたどころではなく、開いていた。全然知らなかった。そういえば、シフトノブが全金属銀色の細身のやつだった。あれもモデューロだったんだな。