曖昧批評

調べないで書く適当な感想など

「真田丸」第24回「滅亡」の感想

2016-06-19 23:05:08 | 大河ドラマ


義兄・小山田茂誠と再開したところからスタート。お松さんが死んだ場所から動かずにいたが、腹が減って里に下り、北条の家臣になったと手短に説明してくれた。「長かった?」と気にしながら。話をした蔵は、信繁と茶々が密会した大坂城の蔵の使いまわしのように見えた。

信繁が氏政に謁見。もっと近う寄れと言われて寄ったら、案の定刺客が。真田には何度も振り回されたから殺すと言う。今日のお前が言うなスレはここですか? 天井裏では万一に備えて佐助が待機していた。佐助がサクっと氏政を殺ってしまえば、話が早いのにと思った。できる位置にいて、できる腕があるんだから。

例によって信繁が人道的な説教をし、伊達も豊臣に下ったと言うと、なんかあっさり説得成功。次のシーンでは、もう髷と化粧を落とした氏政がいた。そこから家康、景勝の説得が長い。今まで北条氏政がいい奴だという描写は一切なかったので、彼を助けたいという気持ちが分からん。昌幸だけは「どうでもいいわ」みたいな顔をしていたが。

「ここまで、でござる」と言い残して、氏政は切腹した。最後にご飯を食べていた。汁かけご飯だったかどうかは描写がなかった。氏直は出家して高野山に。

忍城のほうは映画「のぼうの城」後半の状態。石田三成が攻めあぐねていた。北条氏は滅びたのに、なぜ抵抗するのか理論的な三成の頭ではわからないらしい。昌幸が「卑怯な手ですが」と言って、氏政の兜を使って心を制する策を提示……したと思ったら、次のシーンではもう城が落ちていた。その策が効果を発揮するシーンも見たかった。三成は昌幸に「戦の何たるかを教えて欲しい」と依頼。このやりとりが関が原で昌幸が西軍につくことに繋がるのだろうか。

小田原城から魚のマークがついた鉛が消えた。千利休が籠を飛ばして回収に来ていた。本人が来る必要はないのでは。あと、あんな分かりやすいマークを入れるなよ。

この期に及んで、昌幸はまだ秀吉打倒を狙っていた。伊達と家康と景勝が立ち上がれば東日本の大名は全部反秀吉になる。

信幸「秀吉を倒した後はどうなります? また乱世に逆戻りですよ」
昌幸「それの何が悪い」

反戦平和主義が建前の大河ドラマでは意外なほどの過激発言。もっと意外だったのは、一番打倒秀吉を狙っていそうな出浦氏が本気じゃなかったことだが。

その肝心の伊達政宗が、ずんだもちを作り、秀吉に媚を売りまくる軽い男で昌幸がっかり。だが、秀吉から小県と沼田の安堵、家康の与力業務の解除を言われてニッコニコ。しかし、家康本人の前で「今からこいつの命令を聞かなくていいぞ」というのは、ボスとしてどうなんだろう。

というわけで、名実ともに天下は秀吉が統一した。大坂城と思われる広間で居並ぶ大名たちにそれを宣言……したのだろうが、大名たちの数はそれほどでもなく、20人もいたかなあという感じ。100人くらいが一斉にひれ伏すくらいのイメージなんだけど。

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