曖昧批評

調べないで書く適当な感想など

「真田丸」第22回「裁定」の感想

2016-06-06 19:15:38 | 大河ドラマ


沼田城が真田領か北条領かを決める裁判の続き。両方とも徳川家康から沼田城の領有を認められる書状をもらっていた。ならばどちらの約束が有効なのか。

先にもらったのは真田だった。だから真田領なのだ。と主張したら、江雪斎に「家康が約束を破ったというのか」と切り返された。上手いな。

そこで本多正信が、「譲り渡すとは言ってない、手柄次第と書いてあるはず」とか言い出した。勝手に取れという意味だ。そういえば、その時の家康の発言は、そんなニュアンスだったような気がする。後日都合よく解釈できるようにああいう書き方をしたのなら、頭いいな家康。

その場を任されてしまった秀次が、突如賢くなった。譲り受けるとか言ってる時点で北条は沼田城が真田領だと認めているのでは?

それで勝ったと思った。史実では負けたはずだが。

裏の小部屋でこっそり聞いていた昌幸ガッツポ。しかし三成に、戦を避けるために沼田城を
北条に渡すのが既定路線だったと知らされる。沼田城は渡すが、先祖代々の墓がある名胡桃城は渡せないと言い張る昌幸。

「あそこはひときわ高いところにある。沼田城が丸見えじゃ」
「御先祖様の墓があるなんて知りませんでした」
「あんなもの出任せに決まっておる」
「」

というわけで名胡桃城は真田に残ったのだが、北条家の猪俣某に攻め取られてしまった。全国惣無事令に違反している。

信幸や内記が名胡桃城を奪回するか否かを話し合っていると、モジャモジャ頭が乱入してきて、奪回するなら加勢するという。髪型はともかく、天下の勇将・本多忠勝が味方になれば、百人力ではないか。だが婿殿は舅殿の申し出を断るのだった。つまらない男だ。

北条氏政は、この期に及んでもまだ上洛する気がなかった。三成や信繁や江雪斎らが必死に「大いくさ」を回避するために努力しているというのに。常に誰かを呪っているような表情の氏政に高嶋弟がハマっている。というか、高嶋弟のせいで北条氏政のイメージが変わってしまった。

それにしても、大河の主人公は平和主義でなければならないというルールでもあるのだろうか。信繁は、戦闘95、政治60、特殊能力・騎兵と突撃、みたいな武将のくせに、妙に戦争を避けたがる。「軍師官兵衛」の黒田官兵衛もそうだった。

落ち目の北条と戦ったって、おおいくさにはならんぞ。氏政が頼りにしている小田原城だって一瞬で落ちるし。

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