曖昧批評

調べないで書く適当な感想など

セリーグクライマックスシリーズファイナル第4戦の感想

2015-10-17 22:48:15 | スポーツ


なんとかクライマックスシリーズ突破しました。ファンの皆様、おめでとうございます。

初回、二回と続けてジャイアンツの守備が乱れまくって3点先取。これは楽勝かなとリラックスしてたら1点差に迫られて、後は防戦一方。今日も苦しい戦いだった。

曖昧批評賞は比屋根だ。ポレダは簡単には打てねえだろうなと思う暇もなくいきなり二塁打。山田のタイムリーで先制のホームを踏んだ。二回は三塁まで進んだ大引を返す綺麗なタイムリーを放った。あの追加点が入ってなかったらと思うとゾッとする。

去年までの比屋根は、打力がイマイチ、守備と代走の人という評価だった。たまに打席に立っても自信なさげで、ファミスタなら「.244 2本」といった感じの選手だった。

だが、上田が怪我で離脱した夏、1番打者を毎試合任されると、徐々にいい場面でのヒットが出始めた。塁に出てほしいときに、今日のように内野の頭を越すヒットで出塁してくれた。僕が今年一番成長したと思う選手は比屋根だ。

6回表、ロマンが作った一死三塁のピンチで出てきた久古も素晴らしい働きをした。絶対に失点できない場面で堂上を三振に。回を跨いで、出すと厄介な立岡も討ち取った。左殺しとして完璧な仕事だった。

そして大引。7回表、一死一二塁で打者はシリーズ7割打っている阿部。ピッチャーゴロに討ち取ったが、送球が逸れて際どいタイミングになりながらもゲッツー。8回表の亀井のショートゴロもボテボテで、内野安打かと思ったが、大引が猛然とダッシュしてきて間一髪アウト。本当にいい選手が来てくれた。

どんどん選手をつぎ込む原の采配は、短期決戦に慣れているようでいて、ちょっと変だった。2回、ポレダの代打に片岡を出したが、あんな早い回から代走・守備固めにも使える選手を使ったら、後で困るだろう。僕なら堂上だった。

7回表、中村、上田、比屋根のところに左の切り札・山口を投入。山口は長野に替えて5番に入ったのだが、次の回の攻撃はその山口から。一人出れば川端に回るから山口なんだろうが、結果的には三者凡退で回らなかった。上田を抑えるために山口というのはもったいなさ過ぎる。山口の代打は高橋由伸か、でも先頭打者に由伸ももったいない。でももういないんだよなあ、と思ってたら、代打は代走の切り札・鈴木。走者鈴木は厄介だが、打者鈴木は雑魚だ。何事もなく討ち取らせて頂いた。

加藤に代打アンダーソンもおかしかった。出せば久古が来るとわかっていて先に出したのだ。アンダーソンなら代打の代打はない。真中は迷いなく久古を送り出せた。しかも、加藤を替えたことで最後は控えの捕手が小林だけになってしまった。最後の打者、代打高橋由伸に一発が出て延長になっても、ジャイアンツは代走代打が出せなくなって詰むと僕は思った。戦力を余して負けるのは良くないが、仕掛けるのが早すぎて使いきってしまうのもまずい。

ようやく、ここまでたどり着いた。正直、今のホークスに勝てる気はしないのだが、日本シリーズで負けるとリーグ優勝の喜びも全部吹っ飛んで悔しさだけが残るので(1992年のように)、なんとか上手いことやって勝って欲しい。内容は問わない。明日に繋がる勝利とかじゃなくていいから、とにかく勝ちたい。




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セリーグ クライマックスシリーズファイナルステージ第3戦の感想

2015-10-17 00:13:21 | スポーツ


館山が6回を無失点。リリーフ陣も無失点。だが、館山が三者凡退に抑えたのは3回表、6回表だけ。阿部が狂ったようにシングルヒットを立て続けに繰り出し、四球もありで、イメージ的にはほとんど毎回ピンチの連続だった。右肘がまだ万全ではないのか、左バッターの外角高めにすっぽ抜けるボールが多く、安心して見ていられる状態ではなかった。

が、もともと館山はそういう投手である。自分でピンチを作っては抑え、作っては抑えて結果無失点。内容より結果が問われるクライマックスシリーズなので、まずはOKだ。

勝因はヒーローインタビューにも呼ばれた今浪の適時打だろう。曖昧批評賞を贈りたい。だが、それでは感想としてつまらないので、僕はもうひとつの勝因として長野を推したい。

長野は本日2回、ショートへ併殺打を打っている。1本は館山の足に当たらなければセンター前に抜けていたかもしれない不運な当たりだったが、問題はそこじゃない。

僕は2回とも、一塁はセーフだと思った。思ったのだが、思った時、まだ長野は一塁に到達していなかった。

一昨年あたりまで、長野といえば俊足のイメージがあった。2012年には20盗塁を記録している。しかし、膝の手術で走力を削られた挙句、結婚して急激に太ってしまった。そんな長野が後ろにいれば、阿部が何本シングルヒットを打っても点が入るわけがない。

その阿部の打撃も勝因(ジャイアンツの敗因)かと。我がスワローズはこれまで何度も何度も阿部の本塁打に涙を飲んできた。内角高めと外角高め以外なら、甘く入れば確実に本塁打された。スワローズの投手陣は阿部のツイスト打法を恐れてまともに勝負できず、たいていの場合は四球を出していた。

それなのに、シングルヒットはアホみたいに出るが、本塁打は出ない今のスイングでは全く怖くない。足も遅いので、塁に出したらゲッツーで処理するだけである。何もアウトにするのは打席の中とは限らない。どうぞ、好きなだけシングルヒットをお打ちなさい、といったところだ。この自動シングルヒットマシンを生かせるように打順を組み替えてきたら困るんだけど。

スワローズ打線も課題が多い試合だった。満塁で点が入らなさすぎ。ジャイアンツに負けじと残塁の山を築いた。特に4回の裏、無死満塁での雄平。初球を強振して三塁ファールフライに倒れた。犠牲フライでも四球でもパスボールでもワイルドピッチでも点が入る場面で、なぜじっくり待てないのか。狙い球を狙い打つなら初球でもいいが、彼の場合は飛んでくるボールすべてに手が出てしまうように見える。

逆に畠山はケースバッティングに徹していた。4回裏、無死一二塁から無理やり流し打って進塁打。6回裏、また無死一二塁で、もう雄平には頼れないとばかりに三遊間を狙って突破。明日は雄平も畠山を見習って、もう少し落ち着いた打撃を見せて欲しい。キミの筋力なら、あんなに全身で振り回さなくたって飛ぶから。

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