曖昧批評

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「軍師官兵衛」第38回「追い込まれる軍師」の感想

2014-09-21 23:02:39 | 大河ドラマ
独断で宇都宮鎮房らを抹殺した長政だったが、叱られるとかは特になく、家中が重い雰囲気になっただけだった。さらに、官兵衛でも同じようにしただろうという話になり、官兵衛の策で長政が鎮房を騙し討ちにしたという史実と合わせてきた。

朝房は最終的に官兵衛が殺害。一応史実通り。家臣共々涙を流すところが大河だなと思ったが。本当は、もっとドライに処理したのではないか。

鶴姫は殺したことにして逃がすのかと思いきや、単に逃がした(史実では磔)。それで秀吉の目を誤魔化せるのだろうか。この程度なら創作してもいいが、話が雑すぎる。

官兵衛は長政を叱らなかったが、女性陣には愛想を尽かされた。それでいいのか? 黒田家に来てよかったと言ってた人が何人も死んでるのに。残虐冷酷キャラのオーラを出してる長政と、愛想を尽かしてストライキを起こす女性陣の雰囲気にギャップを感じた。この子は何てことを!と嘆いて絶望するのが自然だと思うのだが。

秀吉のほうは、三成が茶々に取り入って秀吉を操っているという大胆解釈がエスカレートしていた。秀吉自身も、家臣を将棋の駒呼ばわりし、俺は神発言も飛び出し、なんかもうダメな感じ。

三成=悪 の図式がガッツリ印象付けられているので、関ヶ原で長政が徳川側で参戦する理由付けはバッチリだと思った。清正との再会シーンを見て。

ついに明を攻める話が出たが、理由は信長様に代わって儂がやるのが夢というもの。天下統一なって、報酬として家臣に与える土地がなくなったから新しい土地を求めて、じゃなかったっけ?

利休の「耳に痛いことを言ってくれる人がいるうちが」発言のあとの、「わしは黒い茶碗が嫌いだ」は、上手かった。黒い茶碗は官兵衛にも引っ掛けてるんだろう。利休はもちろん、秀吉のブラックリストに載った。

今回、官兵衛は思いっきり朝鮮出兵に反対した。しかし、いずれは出兵するわけで、そのとき黒田家の主役的で正しい道徳性みたいなものと、どうやって折り合いを付けるのだろうか。

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