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森羅万象 ~ 歩く印象派

T市の「とんぼ」で新年会。「とんぼ」に苦言有り!

2007年01月06日 23時41分17秒 | 歩く印象派
1月6日、気心知れた仲間達と新年会があった。
場所はT市の「とんぼ」。
すぐそばにはボウリング場がある。
T市の名物タヌキで有名な茂林寺も近い。

以前(7~8年前頃)、一度新年会をここでやったことがあり、参加者からの評判が
概ね好印象だったことから、幹事のOQ氏も「とんぼ」に決めたようだ。

ところが、訪ねてみると店は大改装をおこなったらしく、以前の雰囲気はまったく
消え失せていた。和風だったはずだが、洋風に変わり、店の名前も表には一切ないため
初めて訪れた客は戸惑うこと必至である。
(それが狙いなのかもしれないが。いったい何を狙ってるのだろうか?)

入り口にも違和感を覚えた。カウンターというか、店員と交渉する窓口がないのである。
いきなり案内された会場だがほとんど壁といっていい状態で、その先に部屋があるとは
即わからない。(これも店の狙いだろうか?小泉みたいなサプライズ好きな店主か?)
壁にインターフォンが架けられている。どうやら、注文その他はこのインターフォンを
使うらしい。何やらカラオケボックスのシステムっぽい。

案内された部屋は綺麗だったが、何か変だった。空気がおかしい。
すぐに、その正体が判明した。(写真の矢印部)
壁に飾られた花である。その芳香はかなりきつく、これから食事をするのに際して
相応しくないその臭いはトイレの芳香剤にも近かった。
(どうせ相手は酔っぱらいだからとでも思っているのか?当たっている部分もあるか。)

ほどなく、全員集合し、乾杯し料理が運ばれてくる。

料理の方はさほどサプライズはないようだ。
とはいえ、運ばれてきたメニューは同じT市にある「武蔵」という店の料理に
かなり似ていた。特に冷製トマト(右下)の詰めものには全くのパクリだった。
(ちなみに味は武蔵よりも酸味が強い。)

お造りが出て来たので、醤油差しを皆に回したのだが、手にして軽いので「おやっ」
と思った。醤油が補充されてないことがすぐにわかった。もう一つの卓に置いてある
醤油差しも状況は同じであった。本日、ここで新年会をやることは昨年のうちにOQ氏
によって「とんぼ」には知らされているはずである。準備段階でチェックをしなかった
のだろうか?

宴は粛々と進み、ご飯とお椀も出て来た。
ここまでは料理に意義を唱える者は皆無。

しかしだ。最後に供せられたデザートは異論噴出であった。
「甘酒」のシャーベットである。(やはりサプライズ好きなんだ!)
ところが、口にした途端、あちこちから声があがった。
このデザートは左党はもちろんのこと嫌酒派からも敬遠される中途半端な
代物だということが判明した。
左党連中は「こんな甘ったるいもんが喰えるか。ケッ!」という侮蔑の言葉。
本来、デザートは喜んで食べる嫌酒派からも
「甘過ぎる。アルコールが入っているのではないか?」など苦情が出て
居合わせた店員の受け答えも曖昧
「あ、あまりアルコールは入ってないと思うんですが・・・・・。」というわけで
結局、完食したのは私だけという悲惨な結果となった。

最後に、トイレについて書いて終わることにする。
入り口のすぐ左側にトイレがあった。帰りに気づいたのだがワシらが使っていたのは
「女性用」であった。反対側に男性用もあった(らしい)のだが、気づくのは難しい。
何故なら表示がないのだ。「男性用」という表示以前に「トイレ」だという表示もなく
それも店の厨房側に面したドアなので店員の出入り口にしか見えないのだ。
このことを店員に告げたが、全く異に関せずで呆れた。
(自分らはわかってるから、いいらしいのだ。)

空気の読めない店だったのだ。

来年以降、とんぼが新年会の会場リストから外されたのはいうまでもない。


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6 コメント

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 (賽目)
2007-01-07 15:32:39
気に入っていた店が何らかの事情で変わってしまうのはけっこうショックですよね。ときどき思うのだけど、宴会が不得手な店ってありますよね。普段はいい店も、宴会でいっぺんの大人数を相手にするとうまくまわせないというか、そんな感じ。自然体でやってくれればいいはずなのだけど、ねえ。
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宴会不得手 (>賽目さん      ZERO)
2007-01-07 17:06:25
なるほど。そうなのかもしれませんね。

結婚式場とか観光地の旅館・ホテルとか常に多人数を相手に商売しているところはそれなりに手際がいいですね。(そのかわり、あまり細かいところまでは気配りはないけど、こちらもそういう所と割り切っているのであまり気にならないところがあります。)

この店(とんぼ)も2~3人くらいの少人数だったら、あまり問題ないんでしょうね。それと開催する側にしても、宴会(忘年会、新年会とか)というのは会社とかのオフィシャルな関係をそのまま持ち込むケースが多く、時には社内接待的なものも併せ持ったり、社内の序列に気を使ったりする中、店の対応如何が幹事の技量と同列に扱われるなど難しい面もあります。まことに日本的ではありますが。そういう面で店には厳しいものがありますね。(顔馴染みの店ですと、気にならない点が気になるなど。)

示唆に富むご指摘ありがとうございます。
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店の対応 (賽目)
2007-01-07 18:22:16
食事もうまく、酒のそろえもよく、対応も抜群という店なんて、まあ、ありっこないわけですが、幹事としてはついつい期待してしまいますよね。

ぼくなんかは面倒くさがりなものだから、椅子に座ってだらだら飲みながら、食べたいものが注文しなくても出てくるような店が好きで、この何年かはそういう店ばかりいっていました。

あ、店の対応はぶっきらぼうで、こうした宴会には不向きかもしれないけど、もしかするととても好評な宴会になるかもしれない店を思い出しました。四川料理の店で、一見さんにはかなりきびしく、また主の機嫌によって味も波があるのですが、いいときはすごくおいしい店です。麻布十番にある「春」という店です。
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麻布十番 春 (>賽目さん      ZERO)
2007-01-08 02:19:51
「おすすめのポイント:メニューがない中華料理店。料理は全てお任せ。」とか「並の中華料理に満足できない人向けの、台湾風海鮮即席料理。カウンターに座って、今日の自慢の材料でマスターのイメージに任せて作ってもらうのがベスト。」とあるようになかなか手強そう(笑)ですね。オ・寒さんを誘って訪ねてみましょう。

麻布十番は温泉の2階だか3階で芝居を演ってる友人の結婚式がありました。芸達者が多くウクレレブルースコンビやコントですごく楽しんだ覚えがあります。
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 (賽目)
2007-01-08 03:45:55
私が知っている限り、春は陳健一の師匠だった人(父親の陳建民? 忘れた)の弟子のなかで、陳健一よりも高位にいるとの話を聞いたことがあります。四川=麻婆豆腐というイメージしかなかった私にとって、中華料理の印象を決定的に変えた店でもあります。少なくとも「台湾風海鮮即席料理」というのは間違えです。

主人は店で一部の常連向けに料理教室もやっていまして、ここで習っている知り合いがつくる豆板醤などは最高にうまいです(空豆を材料に作る)。

行くときは予約をしていった方がいいです。また、料理の話をあれこれするとやけどをしますので(笑い)、穏やかに穏やかに、何気ない会話を楽しみながら、主人の味を堪能した方がよいです。一通り食べて飲んで、1人1万円+αくらいかな(払ったことがないので実はわからないのだけど)。この店のあとはスナックに行って、料理の話をするのが常でした。いいスナックもあります。

最後に食べる麺はうまいです。出てこないこともあるので、食べたいといった方がいいです。あ、行きたくなってきたな。いい店ですよ。
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やけど (>賽目さん      ZERO)
2007-01-08 18:19:01
「春」。なにかおっかなびっくりで、スリルが
ありますね。(笑い)
なんとか時間を作って(予約の上)訪ねてみましょう。
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