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離党また離党…自民に危機感 参院選の勝算も立たず

2009年12月26日 07時27分44秒 | 時事スクラップブック(論評は短め)
2009年12月26日1時40分朝日COM

 自民党の現職の参院議員3人が年末に相次いで離党の意向を表明し、1993年の野党転落時の再現を恐れる声が広がっている。党支持率が低迷し、来夏の参院選の勝算が立たず、党再建の道筋が見えないことが、議員の不安をかき立てている。

 離党第1号は来夏に改選を迎える田村耕太郎氏(46)=鳥取選挙区=だった。現職を公認する場合も、党員による信任投票を実施しようとした県連との関係が悪化。最後は県連が折れて11月下旬に田村氏の公認を申請したが、田村氏は「変わろうとしない党には従えない」として、一方的に離党を表明した。

 長谷川大紋氏(66)=茨城選挙区=の離党表明はさらに衝撃だった。衆院茨城7区で自民現職と戦った中村喜四郎衆院議員の所属する改革クラブと自民党が統一会派を組んだことに反発。「執行部に不満がある」と言い放って離党届を提出。長谷川氏は来夏の非改選組で、参院選後の議席配分にも影響するだけに、執行部のショックは大きい。

 比例公認が内定していた全国土地改良政治連盟顧問の南部明弘氏が公認辞退を検討していることも判明。業界団体の自民離れとともに執行部の求心力低下を印象づけた。

 さらに25日には、来夏の参院選には立候補しないと表明している山内俊夫氏(63)=香川選挙区=が党本部に離党届を提出したことを明らかにした。国会で統一会派を組む改革クラブに入党する意向だという。

 山内氏は朝日新聞の取材に対して「自民再生の動きと連携するための橋渡しとなりたい。今の民主党政権にはいろんな問題が起きている」と離党の理由を語った。山内氏は「改革クラブの渡辺秀央代表から入党の要請があった」としている。

 自民党執行部はこうした離党の連鎖を断ち切ろうと必死だ。24日に党紀委員会(委員長・中曽根弘文参院議員)が田村氏を除名処分にせず離党扱いにすることを決めると、大島理森幹事長は記者団に「本来は除名に相当する」と強調した。

 大島氏は25日には参院の重鎮である青木幹雄氏を訪ね、協力を求める一方、世代交代を唱える菅義偉元総務相とも会談。ただ、菅氏からは逆に定年制に反して片山虎之助元総務相や山崎拓元副総裁を比例区に擁立しないよう迫られた。(伊勢剛、岩尾真宏)

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 自民党の山内俊夫参院議員(63)=香川選挙区=は25日、党本部に離党届を提出したことを明らかにした。国会で統一会派を組む改革クラブに入党する意向という。

 山内氏は取材に対し「自民再生の動きと連携するための橋渡しとなりたい。今の民主党政権にはいろんな問題が起きている」と述べた。



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